入門テキスト 環境とエネルギーの経済学
東洋経済新報社
- 大守隆(著者)
課題解決には、「仕組み」と「インセンティブ」に関連する経済学が重要な役割を果たす。幅広いレベルの課題に取り組むための入門書。
日本は昭和の時期の公害問題を克服し、エネルギー効率も最高水準となったにもかかわらず、環境をめぐる問題はまだ多く残されている。
福島第一原子力発電所の事故にともなう未曾有の環境汚染、地球温暖化への取り組みにおける京都議定書の第2約束期間からのコミットの停止という後退、再生エネルギーの固定価格買取制度(FIT)で起きた問題と見直し、一般ゴミ償却による有害物質(ダイオキシン)の拡散の悪化。……。
それらの解決には科学技術の開発とともに、「仕組み」や「インセンティブ(誘因)」の問題に関連した経済学が果たすべき役割がある。
本書は、環境とエネルギーの問題を経済学から読み解く入門テキストである。文系・理系を問わず、誰のために環境を改善するのか、利害関係が錯綜する時にはどのような基準で考えるべきなのか、問題の性格に応じてどのような解決策が望ましいのか、その成功の程度はどのように測定すればよいのか、など環境問題の様々なレベルで留意すべき問題を対象にしています。
地球温暖化をめぐる京都議定書、原発事故、FIT制度の混乱など、環境とエネルギーの課題を解決するためには、科学技術のみならず、「仕組み」と「インセンティブ」の問題に関連した経済学が重要な役割を果たします。問題と解決へのアプローチを考えるための入門テキスト。
と解決へのアプローチを考えるための入門テキスト。
発売日:2016-11-25
目次
はじめに
第1章 環境とエネルギーの経済学では何を学び、何を問題にするのか
第2章 外部性の経済学
第3章 枯渇性資源と持続可能性
第4章 不確実性と情報の経済学
第5章 政策手段と部分均衡分析
第6章 環境税
第7章 排出権取引
第8章 社会的意思決定
第9章 環境評価
第10章 環境の経済的価値
第11章 環境とエネルギーの技術
第12章 経済成長・経済発展と環境
第13章 地球温暖化問題と日本の選択
第14章 日本のエネルギー政策
第15章 経済活動の国際化と環境・エネルギーの課題
復習問題の解答
おわりに
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