日本人はなぜ国際人になれないのか
東洋経済新報社
- 榊原英資(著者)
翻訳による外国語・海外文化の理解は「わかったつもり」になっただけだ。日本人が国際人になれない原因を突き止め、日本を海外に発信するための発想転換を訴える。
日本人は千数百年前から、外国の書物や言葉を日本語に翻訳して取り込んできましたが、それは外国の文明を素早く消化して広めるためには大変有効でした。半面、翻訳によって異文化との直接の接触が薄くなるため、外国文化を異質なものとしてそのまま理解する機会は失われてしまいました。著者はこのように何でも翻訳する発想の転換を提案します。私たちは今、外国文化を異質なものと改めて理解して、同時に日本文化のユニークさを再発見し、そうしたことを通じて日本を発信していかなければならない、というのです。著者は「英語を第二の公用語にするくらいのことを考えてもいい」と述べ、グローバル時代に必要な発想を説いています。
発売日:2010-03-18
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