2015年の食料危機
東洋経済新報社
- 齋藤利男(著者)
2015年までに円安となり、穀物価格が上昇。牛丼1杯1000円に。世界最大の穀物輸出国アメリカが仕掛ける恐ろしい戦略とは?
アメリカは穀物を覇権維持のための最有力の投資手段だとみなしている。「世界支配の近道は、世界の人々の胃袋を支配することである」がゆえに、農業大国でありながらもアメリカでは農業補助金が穀物農家に支出され続けている。
アメリカはすでに、トウモロコシ、大豆、小麦の世界三大穀物のすべてにおいて世界最大の輸出国となっている。世界2位の経済大国となった中国が覇権を狙うとき、アメリカは穀物価格値上げという牙をむく
そのとき、先進国のなかでも食料自給率が極端に低い日本では、円安と穀物価格の上昇で、牛丼一杯が1000円になる日が来る
ヘッジファンドマネージャーが、世界のマネーの動きをつぶさに見ながら、世界最大の穀物輸出国のアメリカが仕掛ける戦略を読み解き、来るべき危機を予見するとともに、日本のとるべき道を示唆した一冊。
発売日:2012-06-21
目次
プロローグ…2015年◎月1日、牛丼並盛 ついに1000円台に
第1章 これからは穀物が国家の命運を左右する
第2章 アメリカの穀物戦略
第3章 アメリカの覇権を脅かす中国
第4章 穀物市場における投資マネー
第5章 ギリシャ以上に深刻な日本の債務問題
第6章 日本を襲う食料危機
第7章 もう一つの食の危機
エピローグ…食料危機が起きても政府には頼れない
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