2024.09.03 刑事と死神。異能力での気づきと実直な調査のバディミステリ|販売担当Nの『死神ラスカは謎を解く』感想 植原翠 (著)『死神ラスカは謎を解く』シリーズ2作を刊行する異能力ミステリー。(2024年9月時点) Amazon マイナビブックス 植原翠先生の『死神ラスカは謎を解く』を読みました。 罰を受け一日の半分をカラスの姿で過ごす死神と、素直な刑事の物語。 死神の能力と刑事の捜査力で、事件を解決していくバディものです。 二人は目線を合わせないまま、なし崩し的に一緒にいるのが印象的でした。 ある種の利害関係から始まる二人ですが、徐々に言葉の端々から信頼が見え隠れします。 素直な刑事とひねくれた死神。とても良いです。 謎解きも能力で気づいたきっかけから刑事が調査し、誰かの強い思いに触れる真相へと至ります。 読みやすく、驚きもある物語でした。 すごく好きな作品です。 販売担当 N 関連商品一覧 死神ラスカは謎を解く2 植原翠(著者)、 煮たか(イラスト) とある県警北警察署の刑事課に勤めている霧嶋は春の異動で新しくやってきた刑事・瀬川とバディを組んで所轄内で起こった暴行事件の捜査をしていた。人けのない場所で起こった事件ということもあり目撃者も見つからず、手詰まりと思われていたが――残留思念を見ることが... 死神ラスカは謎を解く 植原翠(著者)、 煮たか(イラスト) この出会いは偶然か必然か――管轄内で連続通り魔事件が起き、連日働きづめで疲労困憊の刑事の霧嶋秀一。 休憩時間に公園でパンを食べていると、近くでカラスたちがエサの取り合いをしていた。 エサの取り合いに負けた小さいカラスを不憫に思い持ってたパンをひと欠片投げ...