写真力アップのための新トレーニング-いま私が写真教室で教えていること-
インプレス
- 岡嶋和幸(著者)
中級者になるために2冊目に買うべき脱初心者本
本書は、写真撮影の脱初心者を目指している人に最適な写真入門書である。
全体は4部構成となっており、操作(Training1)、作画(Training2)、編集(Training3)、創作(Training4)について学べる。
操作ではカメラの基本的な操作と技術を学び、ピント、露出、F値、シャッター速度、ISO感度など、カメラの機能を操作することで写真がどのように変化するのかが理解できる。
作画では被写体との距離感や画面構成(構図)、レンズアプローチなど、主に写真の表現方法について学ぶ。
編集ではRAW現像やフォトレタッチ、さらにはプリント表現(用紙サイズや余白の付け方)など、撮影後に学ぶべき要素について解説。
最後の創作はフォトコンテストに挑戦する方法や写真展示の方法、さらには組写真の考え方やポートフォリオの作り方など、いわゆる写真を第三者に見せるためのヒントを知ることができる。
写真をイラストを豊富に用い、シンプルなレイアウトで教科書のようなイメージで読み進めることができる。
発売日:2018-11-30
ページ数:144ページ
目次
表紙
[まえがき]脱・初心者のために必要な基礎力を高めよう
[まえがき]脱・初心者のために必要な基礎力を高めよう
目次
Training 1 操作
オート機能を利用してカメラを効率良く使いこなす
撮影意図が明確なときは各種機能の設定を固定する
AFフレームは中央固定で被写体への意識を埋め込む
プログラムオートで露出の基本を身に付ける
まずは被写体を適正露出で写すことから始めよう
ボケが効果的でないと視線誘導がうまく働かない
シャープとブレは目的に応じて効果的に使い分けよう
ISOオートを使いこなして手ブレや被写体ブレを防ぐ
クオリティー優先で安易に感度を上げないようにする
露出補正量は脳内測光で撮る前に判断して設定する
イメージするプリントのために必要な情報を写し込む
階調補正機能を効果的に使って必要な情報を取り込む
AWBで撮影して細かいことはRAW現像時に考える
ホワイトバランスでの色の強調はやりすぎると逆効果
コントラストや彩度が控えめの設定で写真力を高める
モノクロ写真の構成力をライブビュー撮影で鍛えよう
撮って出しのJPEGがそのまま使える撮影を心がける
COLUMN 新しい物好きが上達への近道
Training 2 作画
撮影に手間をかけるだけでは写真の評価は上がらない
自分の視点をストレートに捉えよう
選ぶ力を鍛えて撮る力を向上させよう
いろいろな制約を設けた方がシンプルで伝わりやすい
「モノ」ではなく「コト」を主題にして独創性を出す
テーマを持って撮影に出かけよう
構図法は知識として覚えておくことが大切
中央一点構図で写真の中心となる軸を意識する
三分割構図では画面中央の領域に主題を配置する
撮影時は主役だけに意識を集中しよう
写真の足し算と引き算を臨機応変に使い分ける
白飛びや黒つぶれは露出ではなく画面構成で改善する
被写体や背景をレイヤーとして考えてバランス良く重ねる
ファインダー接眼の前に脳内フレーミングで画作り
表現や撮影のスタイルに合った標準レンズを見つける
苦手なレンズを使い続けて得意な1本に変えよう
「枠」ではなく「点」を意識すると足が自然に動く
たくさん撮れば見栄えは良くなるが伝わりづらくなる
レンズワークとフットワークで被写界深度を調節する
三脚で構図を安定させて被写界深度を細かく追い込む
コントラストと彩度は撮る光や画面構成で調節する
光ではなく陰影を読んで効果的に画面構成に生かす
明暗や濃淡を意識しながらモノトーンをコントロール
COLUMN 写真の歴史を学ぼう
Training 3 編集
用紙やレイアウトなどプリントの見せ方にこだわろう
ごまかしや盛りすぎの画像処理から卒業しよう
RAW現像でプリント向けの画像に最適化する
涼しげな朝の雰囲気が感じられるプリントに仕上げる
夏の蒸し暑い感じが伝わるプリントに仕上げる
海辺の朝の静かな光景を印象的に見せる
色彩豊かで鮮明な印象のプリントに仕上げる
明るく優しい雰囲気で透明感のある写真にする
光を印象的にして奥行きや立体感のある見え方にする
シックで味わい深い落ち着いた雰囲気の写真にする
印象的なモノトーンにして主題に目を向けやすくする
階調豊かで深みのあるモノクロ写真に仕上げる
COLUMN カメラ内RAW現像のススメ
Training 4 創作
伝えたいことや表現したいことを言葉にして整理する
テーマを見つけて表現の幅を広げて深みを出そう
表現意図など作品のコンセプトを文章にまとめる
作品のタイトルは「モノ」ではなく「コト」を選ぼう
写真だけでは分からない情報をキャプションで伝える
セレクトは写真とじっくり向き合える大切な時間
セレクトはプリントで行った方が効率が良くて効果的
消去法ではなくテーマに合った写真を積極的に選ぼう
伝わる写真や訴求力のある写真を客観的な視点で選ぶ
複数の写真をテーマでまとめて1つの作品にしよう
リズムを大切にして鑑賞者の興味を引く構成にしよう
テーマや展示空間に合った作品の構成を考える
[あとがき]経験値を高めて自分だけの表現を見つけよう
奥付
撮影に手間をかけるだけでは写真の評価は上がらない
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