マイナビ女子オープン出場者インタビュー
「タイトル戦新設をきっかけに、女流棋界が盛り上がればいいなと思います」とマイナビ女子オープンに期待をしている。
1992年のデビュー以来、レディースには15回出場した。そのうちの11回は予選敗退。本戦に進出した4回も1回戦で姿を消している。女流名人位戦A級リーグに5期、女流王位リーグには13期在籍し、安定した成績を挙げている実力者。だが、レディースの成績は意外とふるわない。
一昨年は予選決勝で中村真梨花女流初段、昨年も藤田綾女流初段と後輩に敗れている。「若手は気合が入っていて、勢いに飲み込まれてしまう。1日に何局も指すので普通の対局より大変。勝ち進む相手も分からず、事前の対策が立てられない」と理由を明かした。
「今まであまりパッしたと成績を挙げられていないので、みなさんの期待にそえるように頑張りたい。気合を入れて臨みます」と第1期への意気込みを語ってくれた。目標は「予選突破。本戦に出場できれば、さらに上を目指します」。
持ち時間に関しては「これから対策を練るかもしれないが、研究会では20分など短めの時間で対局している。早指しは得意にしています」とあまり苦にはしていない。
今期は9月までに12局指し、6勝6敗。女流名人位戦A級リーグでは中井広恵女流六段、女流王位リーグでは斎田晴子倉敷藤花を破っている。「8月まではコンスタントに対局があったが、9月は1局もないので調整が難しい。前夜祭の前日に対局があるので(10月18日・女流名人位戦A級リーグ・対里見香奈女流初段戦)、勢いをつけて予選に臨みたい」と開幕に照準を合わせる。
最後に「せっかくの大きいタイトル戦。女流棋士が白熱した対局を見せて、将棋の楽しさ、面白さを見せてアピールしたい」とファンにメッセージを送った。
昨年のレディース予選。
藤田綾女流初段に敗れ、
予選敗退を喫した
(週刊将棋 2007年10月3日号)