第8回 きれいな色を着こなしたい|くらしの本棚

くらしの本棚

第8回 きれいな色を着こなしたい

私のおしゃれの勉強法は、街を歩くおしゃれな人を見つけることです。若い方や年上の方で、取り入れたいなと思うおしゃれをみつけるとうれしくなります。この連載では、私が街でみつけた「おしゃれ」を紹介したいと思います。

カラーコーデは私のおしゃれの基本。
少しの分量でも、着こなしに色を使うのが「自分らしさ」だと思っています。

絶妙カラーコーデ
ブラウン×パープル スモーキーなアースカラーはアンニュイな雰囲気を演出します。旅先のパリでは、小さな子どもがパープル×ブラウンを着こなしていました。
イエロー×グレー ハッとするほど鮮やかなイエローも、グレーと合わせるとシックに仕上がります!

好きな色の組み合わせはいくつかあります。
「この組み合わせはステキ!」と思っているのが2つ。

・ブラウン×パープル
・イエロー×グレー

どちらも、どこか無国籍な感じがするところが気に入っています。

差し色コーデ
ブラック×レッド 差し色はレッド。スッキリした黒×白のボーダーは、大人でも似合う! いくつになっても赤いネイルは心ときめく。赤いパンプスがコーデをぐぐっと華やかに。
グレー×ブルー 差し色はブルー。発色のいい青いセーターは、着るだけで背筋がピンと伸びるよう。シルバーのアクセサリーでクールに決めます。真っ白のシューズがコーデを引き締めます。

色のおしゃれが苦手な人は、「差し色コーデ」からはじめるのがいいと思います。
全身を3色までに絞ってコーディネートするとうまくいきますよ。
カラーコーデを楽しむポイントは、「決めた色だけ」に徹底すること。
「バッグは、まいっか」などと気を緩ませると、せっかくの着こなしも緩んでしまいます。

街で見かけた憧れのカラーコーデ
シルバーグレイの髪が、美しいカラーコーデを引き立てます! 大胆な柄のワンピースをさらりと着こなせるなんて、ステキすぎます。バッグや靴は黒でまとめて。
麻のマスタードカラーのワンピースに目が釘付け!ソックスに合わせたストラップシューズが少女のようです。

街を歩く人を見て「ハッ!」となるのは、きれいな色使いのおしゃれをみつけたとき。
服に色を使うのは、簡単なようで難しいものです。

色のバランス、分量、彩度などが絶妙にマッチしたときは、ドキッとするほどときめいてしまいます。

そのなかでも特に独特の色使いに胸がきゅんとするのは、かわいらしいマダムだったりします。
着物の色合わせなども、粋で本当に勉強になります。

私の持論ですが、マダムは透明感があるので、色がすごく映えると思うのです。
シルバーヘアに真っ赤なセーターなんて着ている方をみつけたら、ついつい「素敵です!」と声をかけてしまいそうになってしまいます。

暗くなりがちな冬のおしゃれ。
きれいな色の着こなしを一緒に楽しみましょう!

プロフィール

堀川 波(著者)
1971年大阪生まれ。大阪芸術大学卒業。おもちゃメーカー開発部勤務を経て、絵本作家・イラストレーターに。著書に『女おとな旅ノート』(幻冬舎文庫)、『40歳からの「似合う」が見つかる 大人の着こなしレッスン』(PHP研究所)、『大人のおしゃれの新しい買い方』(KADOKAWA)、『暮らしのおくりもの』(KKベストセラーズ)など多数。http://instagram.com/horikawa._.nami