「お片付け」で災害時も日常も安全に!|整理収納アドバイザー上田麻希子の自然と片づく家づくり 第22回
2022.11.16
お片づけに全く興味のない主人と7歳の息子、10歳の愛犬と築17年の3LDKのマンションで暮らしています。
家族がいるとお片づけは自分だけの考えではうまくいかない事も多いですよね、一緒に暮らしている人がいるのならお互いの歩み寄りはとても大切なこと。
私自身、主人と息子の性格を考慮して相談しながら家のお片づけをしてきました。お互いの意見を取り組むとその家の正解が見えてきます。
散らかるのは当たり前、散らかってもすぐに片づけられる仕組み作りさえしていればイライラも少なくすみます、
我が家のお片づけ方法、収納など含めて少しでも参考になる所があれば幸いです。
はじめに
3月は防災の見直しをするというような話題が増えてきています。
近年色々な所で大きな自然災害があり自分事として考えた際不安になることも多いですよね。ただそんな不安な想いはあるのに普段あまり防災を意識していない……という人も多いのではないでしょうか?
そんな人でもすぐに実践できる災害対策の1つが「お片づけ」です。
今回は災害時も日常も考えたお片づけについてお伝えしていきたいと思います。
災害時も日常も考える安全対策
廊下や玄関に床にはなるべくモノを置かないようにする
とりあえずここに置いておこうと思いがちな場所なのですが、モノが出しっぱなしで片づいていないと、避難経路をふさいでしまうことも起こりえます。
大切な避難経路になる所なので日頃から意識してモノを置かないようにするといいですよね。
日常では掃除もしやすくなるので床にはモノがない状態にできるのがベストです!
重いものは下に置くようにする
頭より上に重いものがあると落下した際大けがをしてしまう可能性も高いですよね。
吊り戸収納や家具の上部分にはなるべく軽いモノを・・・難しい場合は動線を考えて人が通らない場所を利用して収納するようにするといいと思いますよ!
日常では高い所に重いものがあるより下にある方が取りやすいですよね。
寝る場所になるべくモノは置かないようにする
就寝時に災害があった場合耐震対策をしていない背の高い家具があったりすると危険です、
頭上にモノがたくさんある場合も同様、寝る場所には危険と思うものは置かないようにするのがベストですよね!
我が家の寝室はシンプルそのものです。下に置く家具は置かず壁につけられるタイプで足元は何もない状態にしています。
日常でも使いますが災害時も考え灯りは確保できるよう電池式のスタンドを置いています。
定位置作り
災害時必要なモノを探しやすいのも大切なことです。
片づけの際大切なことの1つでもある「モノの定位置を決める」こと。
これが日常からできていると災害時慌てている場合でも落ち着いて行動できると思います。
防災グッズなどを準備しているご家庭も多いと思いますがそれはどこにあるのか?
お片づけ現場のお客様宅にお伺いする時に多いのですが、日常使うものではないので取り出しにくい所に詰め込んである場合があります。
防災グッズは家族のだれもが取り出しやすい位置に置いておくといいですよね。
各ご家庭の家の作りなどによって異なるので置く場所に正解はありません。
戸建ての方は各階に準備したり、玄関だけでなく勝手口に準備したりしてもいいですよね。
食品管理
こちらはローリングストックで備蓄するのがオススメです。
日常でも食べているモノだと災害時でも安心できそうですよね。
普段から買っている飲料やレトルト食品、缶詰など、各家庭に合わせた在庫数や収納する場所を決めて備蓄することで、在宅避難時の食が確保できます。
賞味期限を切らさないように、引き出しを開けてすぐ分かるように賞味期限を直接書いて管理しています。そうすることで古いものから消費できるので自然に食品ロスもなくなりますよ。
なくなってきたら補充しておけば安心です。
我が家の場合「子供と大人のオヤツ」「ペット用の食品」も備蓄しています。
ペットがいるご家庭はペットのことも考えて日常から少し多めに備蓄をしておくといいですよね、もし配給されたものがあっても食べない。。。なんて心配もでてくるので日常から好んで食べているモノがあると安心です。
大切な家族の一員でもあるペットのことも考えておくと安心ですよ!
最後に
お片づけが苦手な人にとってモノを捨てる、移動するという行動そのものはストレスになる方もいると思います。「片づけをすること=防災のため」、という考え方にすると第一歩がでるかもしれませんよ!!災害はいつ起こるかわかりません、やろう!と思った瞬間を大切にして防災の観点からお片づけをはじめてみるのもオススメです。
2019年から連載させていただいた連載ですが今回で最後になります。
1人でも多くの方に暮らしのヒントがみつかったら嬉しいなという想いでお伝えしてきました。約3年間ありがとうございました!!