強くなる打碁 大竹英雄の序盤感覚
マイナビ出版
- 大竹英雄(著者)
本書は大竹英雄名誉碁聖の打碁のなかから、アマチュアがお手本とするのに適したものを選定し、並べて強くなることを目的にしています。
大竹名誉碁聖の手厚く、石の形を重視した棋風は「大竹美学」として知られています。本書でも、ライバルである林海峰名誉天元ほか、同じ木谷門下の小林光一、趙治勲、加藤正夫らとの一戦を通じて、大竹美学の一端を随所に垣間見ることができます。
相手に地で先攻されても、厚みを信じ、1点1点着実にポイントを返す。そして最後には形勢がよくなっている―。こうした打ちまわしはアマチュアにとって非常に参考になるはずです。
また、上達するための心構えも本書には詰まっています。
「相手のミスを望まない」
「正しさなど求めず自分の今の気持ちをぶつける」
「相手の考えを素直に受け入れる」
勝敗を超えた囲碁の芸術性を重視するのも大竹流なのです。
本書を通じて、棋力向上はもちろんのこと、囲碁の奥深さ、美しさもぜひ味わってください。
ページ数:248ページ
著者プロフィール
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大竹英雄(著者)
昭和17年生まれ。福岡県出身。木谷實九段門下。 31年入段。45年九段。
昭和44年 第8期十段戦で初の七大タイトル獲得
昭和50年 第14期旧名人戦で名人位獲得
昭和51年 名人位2連覇
昭和55年 第5期碁聖戦でタイトル奪取、以降6連覇
平成4年 第5回世界囲碁選手権富士通杯優勝
平成6年 十段位2連覇
平成20年~24年 日本棋院理事長
平成27年 旭日中綬章授章
通算タイトル獲得数48。 七大タイトルは名人4期、王座1期、碁聖7期、十段5期。 そのほかNHK杯優勝5回、鶴聖戦優勝5回など早碁も得意としており、「早碁の神様」の異名をもつ。
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