富国と強兵
東洋経済新報社
- 中野剛志(著者)
経済力と政治力・軍事力との間の密接不可分な関係を解明する地政経済学で、資本主義終焉論と地政学が復活する今と未来を読み解く。
衰退著しい覇権国アメリカ、混乱する中東、クリミアを強引に奪取するロシア、東シナ海、南シナ海で挑発行為をやめない中国。
パワーバランスが大変動する今、「地政学」という、古めかしく、禍々しいニュアンスすら伴った言葉が現代に蘇ってきている。
一方でこれまでの地政学的思考だけで、世界を分析し、生き抜くことは非常に困難だ。
経済が地政学的環境にどのような影響を与えるのか、またその逆についても考察を及ばさなければならない。そうしなければ国際政治経済のダイナミズムを理解できず、戦略を立案することもできない。そこで、地政学と経済学を総合した「地政経済学」とも呼ぶべき新たな思考様式が必要となる。
本書では、「地政経済学」とは、「富国」と「強兵」、すなわち経済力と政治力・軍事力との間の密接不可分な関係を解明しようとする社会科学であることを示し、地政学なくして経済を理解することはできず、経済なくして地政学を理解することはできないことを明らかにする。
『TPP亡国論』で日米関係のゆがみを鋭い洞察力でえぐり出した著者が、資本主義終焉論と地政学が復活する今と未来を読み解く渾身の書き下ろし大著。
ポスト・グローバル化へ向かう政治、経済、軍事を縦横無尽に読み解く気宇壮大な21世紀の社会科学がここにある!
発売日:2016-12-09
目次
緒言
序 章 地政学と経済学
第1章 貨幣と領土
第2章 資本主義の不安定性
第3章 通貨と財政
第4章 領土の政治経済学
第5章 戦争と国家
第6章 資本と強制
第7章 第一次産業革命の地政経済学
第8章 第二次産業革命の地政経済学
第9章 ハルフォード・マッキンダー(1)
第10章 貿易の地政経済学
第11章 ハルフォード・マッキンダー(2)
第12章 戦争の経済的帰結(1)
第13章 制度経済学
第14章 戦争の経済的帰結(2)
第15章 経済成長の地政経済学
第16章 平和の経済的帰結
第17章 東アジアの地政経済学
第18章 領域国家と通商国家
終 章 地政経済学とは何か
注
人名索引
事項索引
絶賛!発売中!
-
- マンガ+講義でよくわかる経済学超入門
-
- 木暮太一/黒渕かしこ(著者)、
- 経済
- 合理的選択、取引の利益、需給分析など、経済学の基礎をマンガ+講義で楽しく易しく解説。経済学の思考法が身につくと、世の中の動きがよくわかり、よりよい選択ができるようになる。
-
- パナソニックは終わるのか
-
- 奥村宏(著者)
- ビジネス・経済 読み物
- なぜ創業以来の危機に陥っているのか。なぜ「普通の会社ではない」のか。会社学の視点から解明する。パナソニック関係者も必読。
-
- 必ずもめる相続税の話
-
- 福田真弓(著者)
- 生活その他
- 好評既刊『必ずもめる相続の話』の税金版。大増税時代をひかえ、庶民が相続税対策で悩む時代がやってくる。自宅やへそくりを相続税から守るために何ができるのか易しく解説。
-
- 「クラウド化」と「ビッグデータ活用」はなぜ進まないのか?
-
- 柴田英寿(著者)
- ビジネス・経済 読み物
- 「クラウドはつまらない」「ビッグデータは存在しない」。IT業界で大注目の2つのトピックに喧嘩をうったのが本書。面白いクラウドとデータの利用方法を事例とともにやさしく解説。
7212件中 6801-6804件目先頭前へ1701170217031704170517061707170817091710次へ最後
Copyright © Mynavi Publishing Corporation