中東・エネルギー・地政学
東洋経済新報社
- 寺島実郎(著者)
いま、世界をどう見るべきか。日本を代表する論客が初めてその海外経験を語る。いままで誰も書けなかった中東・エネルギー論。
三井物産に入社して以来、イランでのIJPCプロジェクトをきっかけに
中東、アメリカを中心に欧州など、世界と深く深くかかわってきた著者が、
自身の過去を語りつつ、いま世界で何がおきているかを整理する。
戦後、海外派兵をしなくなった日本で、ピーク時は3500人もの邦人がイランで働いていた
三井物産のIJPCプロジェクト。
イラン革命、イラン・イラク戦争の荒波に翻弄され、そのとき
世界で何が起きているのかを現地で調査するところから、
寺島氏の情報収集活動が始まったーー。 そうして形成されたインテリジェンスが、
現在の知的活動を支えている。
寺島氏の経験を追体験することで、エネルギー面で見た戦後日本の歴史と、
これからの日本のエネルギー政策、中東との関わりがどうあるべきか、気づきを得られる。
宗教対立、グローバル・ジハード、エネルギーとしての原子力、アメリカの外交政策など、
現代を動かす重要な要素のそれぞれがどう絡み合っているかを読み解いていく。
21世紀の経済社会を生きる人へ、現場からのインテリジェンスに基づいた世界認識を示す。
発売日:2016-08-26
目次
はじめに
――エネルギー問題、そして中東との運命的な縁
第1章 中東との出会い
――IJPCプロジェクトの衝撃
第2章 ユダヤとは何か
――イスラエル体験での学び
第3章 イスラムとは何か
――中東体験の総括
第4章 アメリカでの10年
――思考のパラダイム転換
第5章 9・11、イラク戦争、日本外交
――時代の発言者として
第6章 今、中東・エネルギーをどう観るか
――全体知の視点から
おわりに
――時代の目撃者としての責任
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