金融危機の本質は何か
東洋経済新報社
- 野口悠紀雄(著者)
サブプライム問題は金融危機へと波及した。そこで使われたデリバティブ取引は諸悪の根源なのか? ファイナンス理論とその正しい使い方を現実に即して面白く読ませる。
サブプライム住宅ローンの焦げつきに始まった金融危機。ファイナンス理論やそれを応用したデリバティブ取引がその元凶とされるが、しかし、ファイナンス理論やデリバティブ取引が明日からなくなるわけではない。
ファイナンス理論を専門とする野口悠紀雄氏が、金融市場とファイナンス理論をわかりやすく解説。「危機は、ファイナンス理論によって引き起こされたのではなく、その誤解や間違った使い方が原因となった」ということを明らかにしていく。
本書は、2009年2月に東洋経済新報社より刊行された『金融危機の本質は何か』を電子書籍化したものです
発売日:2009-02-12
目次
第I部 金融・証券投資の大成功と大失敗
第1章 世界を揺るがすアメリカ金融危機
第2章 バフェットはなぜ大金持ちになれたか?
第3章 ロスチャイルドの大成功
第4章 エンロンの大失敗
第5章 スーパースターの大失敗
第II部 金融・証券投資の基礎理論
第6章 市場価格は正しいか?
第7章 株価はランダムウォークする
第8章 合理的な投資とは分散投資
第9章 分散投資理論の精密化
第III部 リスクコントロールの理論と手法
第10章 先物取引によるリスク回避
第11章 為替先物、円キャリー、FX取引
第12章 オプションとそのプライシング
第13章 ブラック=ショールズ式
第14章 不良債権の評価とCDS
第15章 CAPMが示す深遠な投資哲学
第IV部 ファイナンス理論をどう役立てるか?
第16章 日本は金融立国できるか?
第17章 結局のところファイナンス理論は役に立つか?
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