こんにちは。囲碁編集部の山本です。
本日発売の新刊!
秋山次郎著
『プロが勧める簡明戦術! 囲碁・白番で勝つ方法』
「白番はコミをもらえるのだから、戦いは起こさずにゆっくり打ちましょう」
特にコミが6目半になってから、そう言われることが多くなっているように感じます。かく言う私もそう教えられてきました。
しかし、黒の言いなりばかりになっていると、「いつの間にか巨大な黒地が・・・」「利かされてばかりで面白くない。形勢もいつの間にか悪い・・・」と繰り返していることにふと気づいたのです。
ゆっくり打つ=「戦わない、反発しない、ひたすら堅実に実利を取っていく」という解釈をしていたのですが、どうもそうではないらしい・・・
そんなしょーもない私の失敗談を踏まえて、本書の中身を紹介していきたいと思います。

黒1のカカリに白2と三々を防いで頑張りました。ここまでは私にも打てそうです。
では、黒3のカケにはどう打つのが良いでしょうか?

部分的には白1と受けるくらいが普通です。
特に「白番はなるべく戦わない」と固定観念を持っていた私は、何も考えずにこう打ったと思います。
しかし、冷静に局面を見てみると、左辺は白が強いところです。そんなところで白1と我慢させられているのですから、この時点で黒の無理な注文を通してしまっているのですね。

というわけで、白1からゴリゴリと切っていくのが正解です。△が待っているので、確かに白がやれそうな戦いです。

これが双方相場の図。黒のカケに受けてしまった図と比べると、左辺の白がふっくらしています。これは白に不満はなさそうです。
黒の無理な手を見つけ、適切に反発することも必要で、実はそれが白にとっての最大のチャンスでもあると本書を読んで知りました。
本書は、秋山先生が普段どのように考えて白番で打っているかをまとめてくれているので、「強い人はこんなことを考えているのかー」と非常に参考になります。
「ゆっくり打つとはどういうことなのか?」
その答えは本書に書かれています。白番の打ち方に悩んでいる方は必読です!
是非一度手にとってみてください。
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