こんにちは。編集部の山本です。
昨日の世界戦は熱かったですね!
結果は残念だったとはいえ、最後まであきらめなかった井山七冠の姿は、いち囲碁ファンとしてぐっとくるものがありました。
さて、今回は現在校正中の3月新刊から、内容をチラ見せしたいと思います。
松本武久著『アルファ碁流 三々戦法』
最近、大流行中の「三々」に関する戦術書です。タイトル戦や世界戦で見ない日がないと言っても過言ではないほど、打たれています。
序盤から三々に入るなんて、少し前なら考えられもしなかった手が流行しているのですから、囲碁というゲームはよく分かりませんね。
星にいきなり三々に入る手は後々ご紹介するとして、今回は空き隅に三々に打つ手に関して、「なるほど~」と思った作戦があったので、ご紹介したいと思います!
早速この形!

空き隅の三々に対しては、以下の3つ。①カカる②星にカタツキ③放置
今回は③の放置して、辺にワリ打ってきた場合です。
さて、皆さんどう打ちますか?

正解の一例です。
わっつはっぷん!? 黒4とは!!!
状況が全く同じではないですが、世界のトップ棋士が同じ意味の手を打っているというのです。世界は進んでいます。

黒が目指している図です。こうなったら、
▲の三々が隅を一手で済ませる絶好の位置にあります。星や小目にあるより、全然優れています!
また、右上の■のシマリも白の厚みを消していて、いい感じです。
相手が知らないと、そのまま実戦にも出てきておかしくない手順ですし、白9あたりで変化してきた場合も事前の研究で何勝かいただけそうです。
・・・・・この作戦、すごくないですか? 空き隅の三々て、三線の地をずっと取っていく地味なゲームになると思っていたのですが、見る目が本当に変わりました。
3月発売とまだ先ですが、こんな美味しい作戦がたくさん詰まっている一冊です。
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