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「廃線・鉄道遺産」放浪記

名古屋港跳上橋(「旧1・2号地間運河可動橋」)

船が下を通ると橋が跳ね上がるというのが「跳上橋」(はねあげきょう)である。名古屋市名城線の終点、「名古屋港駅」を降りて10 分余り歩くと、上がり放しになっている跳上橋がある。これが通称「名古屋港跳上橋」だ。

●「廃線・鉄道遺産」放浪記 第1 回

大都会に残っているそそり立つ可動橋

「名古屋港跳上橋」 (「旧1・2号地間運河可動橋」)



 運河にかかる鉄道橋。船が下を通ると橋が跳ね上がるというのが「跳上橋」(はねあげきょう)である。名古屋市名城線の終点、「名古屋港駅」を降りて10 分余り歩くと、上がり放しになっている跳上橋がある。これが通称「名古屋港跳上橋」だ。正しくは「旧1・2号地間運河可動橋」と呼ばれるこの橋は、昭和2(1927)年に架設され、昭和55年(1980)年までの長い間稼働していた。平成10 年には国の登録有形文化財に指定された由緒あるもの。
 訪れた時は8月のお盆の盛り。港湾地域は人も少なくひっそりとしており、橋に向かう小道のサルスベリの白い花が記憶に残っている。



 運河方面から近づいていくと可動する部分は、急角度で上がっているのがわかる。橋全体は緑に塗られて生きているかのようである。




 橋に対して正面を見てみると、上がった部分は井桁のような線路が物寂しい。硬い木で作られた枕木が年月を物語っている。写真の手前は工場。この写真は写っていないが、工場の入り口の前で鉄路は途切れており、もう使われていないことがわかる。




アクセスは容易い。日本製粉の工場を目印に進めばすぐわかるだろう。









 

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著者プロフィール

マイナビ出版 旅・鉄道編集部(出版社)
マイナビ出版の地図・旅行ガイド関連編集部員が、自らの旅の記録を交えつつ、鉄道や旅行の情報をおとどけしていきます。