囲碁ってこんなに面白いのに…「囲碁は難しい」と言う人が多いのはなぜ?
2011.07.27
2011.07.27
こんにちは。ケイです。編集部では現在、無料の電子雑誌「囲碁人」と「IGOJIN BEGINNERS」の創刊に向けて大詰めを迎えています。あとちょっとで完成しますので少々お待ちください。
ところで、囲碁をやっている方は、囲碁のルールはとても簡単だと言います。しかし、囲碁に興味がない方からは、「囲碁は難しい」とか「打ち方がよくわからない」という答えがよく返ってきます。ルールが簡単なのになぜ打つのは難しいのでしょうか?
囲碁のルールは確かに簡単です。石倉九段の「決定版! 囲碁入門その後の最速上達法」によれば囲碁のルールは5つしかないと書かれています。その5つとは、以下のようなものです。
(1)一手ずつ交互に打つ
(2)相手の石を囲めば取れる
(3)地の多い方が勝ち
(4)打ってはいけない場所がある
(5)コウという特別な形がある
基本的には陣取りゲームですので、相手の石を自分の石で囲って盤面から取り去ったり、空いている場所を自分の石で囲って陣地にするというものです。オセロとそんなに変わらないんですよね。ところが、19?19の広大な盤面を前にして「好きなところに自由に打っていいんだよ」と言われても逆にどこに打っていいのかわからないので途方に暮れてしまいます。ビギナーには、これが難しさにつながっている原因の一つではないかと思っています。
適当に石を置くにしても少しは自分なりの根拠がほしいですよね。なぜ、そこに置くのかという…でないと次の石もどこに置いていいのかわかりません。また、相手がなぜそこに石を置いたのか意味がわからないので絶えず不安になってしまいます。ルールは簡単なんですが、あまりにも奥が深くて思考できないんです。だから、囲碁の楽しさを知る前に嫌になっちゃう方もいるのではないでしょうか。
そこでオススメなのが、ビギナー方向けの9路盤という小さな碁盤です。通常は19?19=361ですが、9?9=81ですのでかなり世界が狭まり、全体が見渡せるようになります。これぐらいの広さなら、あそこに打って次はこっちに打ってと考えを巡らすことができますので、ビギナーでもすぐに楽しむことができます。
囲碁に興味はあるけれど難しそうでなかなか始めるきっかけが掴めない、という方はとりあえず9路盤で気軽に打ってみてはいかがでしょうか。ただし、本当の楽しさは19路盤にありますので、早めに9路盤からは脱出してより広い世界を体験しましょう。
著者:石倉昇
定価:1,365円(税込)
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