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神様と用心棒。コミカルな掛け合いと、人々の思いに触れていく静かで温かいシリーズ|販売担当Nの『神様の用心棒 ~うさぎは闇を駆け抜ける~』感想

霜月りつ(著)『神様の用心棒 ~うさぎは闇を駆け抜ける~』は現在6巻刊行している大人気シリーズ。(2024年8月19日時点)
明治時代の函館を舞台に、神様と用心棒が人々の思いに応えていく物語です。

霜月りつ『神様の用心棒』を読みました。

戦死した主人公兎月は気づくと寺の境内にいました。
自身の記憶も失っている中、神の名乗る少年ツクヨミと出会い、
参拝客の願いをかなえれば記憶が取り戻せると知らされます。
様々な願いと思いに触れていく和風ファンタジーです。

ツクヨミと兎月の掛け合いがとにかく楽しい連作短編形式の1冊。
強引に解決しようとする兎月と生意気ながら優しいツクヨミのバランスが面白いです。
ポップな文体と切実な思いの数々。そして静かに温かく包むような着地が心に残りました。


販売担当 N