中国東北部の「昭和」を歩く
東洋経済新報社
- 鄭銀淑(著者)
延辺、長春、瀋陽、大連、かつて満州国と呼ばれた地に開拓民として日本や朝鮮から移住した人々の昔話を聞きながら、日本建築などが今も残る中国東北部を当時の姿に思いをはせながら歩く。
戦争を知らない世代が見た旧満州の残像――。
私は歴史学者でも、研究者でもありません。
ただ、日本の植民地時代に思いを馳せるのが好きな旅人に過ぎません。
幸いにもさまざまな縁があり、かつての満州国で暮らした方たちと出会って、いろいろな話を聞くことができ、このような本を書く機会に恵まれました。
私が住む朝鮮半島や、中国東北部、台湾の日本植民地時代については、個人によって評価が異なるので、その是非をどうこう言うつもりはありません。私は、かつての満州の地を歩き、満州時代の日本人や中国人、朝鮮人がどのように暮らし、どんなときに笑い、どんなときに泣いたのかを想像してみたかったのです。
歴史の難しい話は抜きにして、海洋まずは中国東北部に出かけてみませんか。──著者・鄭銀淑
発売日:2011-07-28
目次
第1章 中国東北部に息づく二つの朝鮮
延吉・龍井
第2章 中・朝・露の文化が混在する街
開山屯・図們・琿春・和龍
第3章 近代建築が残る旧満州の首都
長春(新京)
第4章 誰もが憧れた旧満州の大都会
瀋陽(奉天)
第5章 ”昭和”が香る霧とアカシアの都
大連・旅順
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