セブン‐イレブン優位の構造分析 【一橋MBA戦略ケースブック・分冊版】
東洋経済新報社
- 沼上幹/一橋MBA戦略ワークショップ(著者)、
セブンが成功している背景を業界の分析構造と財務分析で考察
本書は、2015年3月刊『一橋MBA 戦略ケースブック』(東洋経済新報社)の第6章「コンビニエンスストア業界の二極化要因」を抜粋したものです。
~『一橋MBA 戦略ケースブック』~
戦略論とフレームワークを
「使える」レベルまで思考力を高める!
マーケティングの4P's、STP、プロダクト・マップ、コーホート分析、シックス・フォーゼス・モデルなど、
MBAの分析ツールをの使い方を自学自習できる。
企業戦略の事例を、MBAで学ぶオーソドックスなツールを用いて分析。ケースとその分析結果を示すのみにとどまらず、分析プロセスを示していく。MBA取得希望者や経営学の知識を一通り学んだものの、うまく活かせないと思っている人たちに格好の書。成功している企業戦略の基本戦略とその企業独自のひと工夫を明らかにしていく分析過程には「なるほど」と思うはずだ。社外データと公表データのみでここまでできるの? 自社ならさらにくわしくできるのではないかと思えてくる。
戦略はシンプルだ、と言われることは多い。実行することまで考えれば、戦略がシンプルに表現されなければならないことは明らかである。
しかし、現実は複雑であり、その分析の最中に使われる思考法も複雑であり、複雑さをうまく管理する諸概念とフレームワークがなければ思考は発散するばかりであり、戦略をシンプルに表現することはできない。
経営学の概念やフレームワークは、「知っている」というだけでは複雑な現実を整理する概念的道具として有益さを発揮できない。それを「使える」というレベルにまで自分自身の戦略思考力を高める必要がある。本書は「知っている」ではなく「使える」というレベルに到達するためのお手本あるいは見本のような存在である。
目次
コンビニエンスストア業界の二極化要因
──セブン-イレブン優位の構造分析
第1節 フランチャイザー企業の財務分析
1 売上高総利益率の比較
2 売上高販管費率の比較
3 まとめ
第2節 コンビニ業界における4つの競争
1 良循環と悪循環による格差拡大
2 急速な上昇が予測される業界集中度
第3節 まとめ──若干の可能性の考察
執筆者紹介
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