政府の隠れ資産
東洋経済新報社
- ダグ・デッター(著者)、 ステファン・フォルスター(著者)、 小坂恵理(著者)
公的資産の活用で、経済や政府の財政状況を改善させる道を提言。世界各国の成功・失敗事例を紹介し、日本にも示唆を与える。
『エコノミスト』『フィナンシャル・タイムズ』
ベスト経済書、待望の翻訳
債務削減と経済成長は同時に実現できる!
世界の公共資産は公的債務だけでなく、世界のGDPの総額をも上回る!
各国の成功例・失敗例から、公共資産のガバナンスの実態とあり方を示す画期的な書。
【隠れ資産】公共インフラ、エネルギー、公有地、軍事施設、金融機関、ファンド・・・・・・
「本書は、オーストリアやフィンランドやシンガポールなど、公共機関の富の運用改善に取り組んでいる国の実態を詳しく分析するだけでなく、運用の改善につながる青写真を紹介している。具体的には、政府が所有する商業資産をナショナル・ウェルス・ファンドのもとにひとまとめにして、官民双方から結集された優秀な人材が資産を最大限効果的に運用していくのだ。」――「はじめに」より
【推薦の言葉】
「公共の富は膨大な量にのぼるが、アセットクラスとして見過ごされている。公共の富のマネジメントは改善されるべきであり、それは今日最も重要な経済問題のひとつだ。ダグ・デッターとステファン・フォルスターは、この主題の本質を浮き彫りにしている。本書がきっかけとなって、公の土地や建物や事業などの資産の管理が注目され、改善に向けた議論が促されることを願うばかりだ。潜在的利益は計り知れないほど大きい」
マシュー・ヴァレンシア(エコノミスト誌)
発売日:2017-01-20
目次
日本語版への序文
はじめに
略語のリスト
第1章 パブリック・ウェルスの可能性
第2章 恩を仇で返すな:おそまつなガバナンスのコスト
第3章 公共企業体のおそまつなガバナンスは経済や政治を崩壊させる
第4章 パブリック・ウェルスの規模と可能性
第5章 政治家は金儲けに走らず、消費者を擁護しなければならない
第6章 パブリック・ウェルスのガバナンス改革に取り組んだパイオニアたち
第7章 スウェーデンのパイオニアたち:積極的なガバナンスから「放任の」ガバナンスへの変遷
第8章 「政府が株主でも」独立性の高いガバナンス:シンガポールのイノベーター
第9章 貨幣価値への換算は民主主義の発達と産出高の改善につながる
第10章 ナショナル・ウェルス・ファンドへ
第11章 価値を創造するための戦略
第12章 未来のナショナル・ウェルス・ファンドへの教訓
第13章 誰もがいま道路を建設したがるが、その余裕はあるのだろうか
第14章 腐敗を脱し、公益のためのガバナンスへ
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