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家族の衰退が招く未来

東洋経済新報社

「家族の危機」は確実に「経済の危機」をもたらす――。経済よりも的確に、その将来を予測できるという家族社会学の視点から発せられる、警告の書。

日本経済が停滞する真因は、高度成長期につくられたモデルから離れられないことにある。それは、経済モデルだけでなく、家族モデルにもあてはまる。
年金、医療、雇用、結婚などの右肩上がりの時代につくられた「戦後家族モデル」を前提とした数々の制度への不信によって、多くの将来不安が生みだされ、結果、経済の大停滞を招いている。
これらの将来不安を解消するように制度を見直すことによって、日本は再び成長することができる。家族社会学と経済学の視点か、様々な統計やデータを用いて、日本の過去、現在、未来の姿を読み解き、危機を回避するための処方箋を示す。

発売日:2012-04-19

目次

序  経済学と家族社会学のコラボレーションが求められる時代へ
第1章 右肩上がりだった日本経済
第2章 すべての制度は高度成長期につくられた
第3章 長期停滞に陥った日本 
第4章 変容する家族と噴出する諸問題
第5章 将来の家族の姿と日本経済
第6章 10年後、20年後の日本経済
第7章 危機を回避するための処方箋