先細りの大衆薬 ネット解禁の勝者は?-週刊東洋経済eビジネス新書No.22
東洋経済新報社
- 週刊東洋経済編集部(著者)
ネット販売解禁でにわかに脚光を浴びる大衆薬だが、健康食品やサプリメントに押されっぱなし。クスリ別最新市場動向を探る。
安倍首相の鶴の一声で、ネット販売の原則解禁が決まった大衆薬。年初の最高裁判決以来、かつてないほど大衆薬が注目されているが、当の主役は戸惑っている、といった状況だ。市場規模は1兆円を少し上回る水準で、自動車の2%程度しかなく、長期的に縮小傾向が続く。周囲が成長戦略の目玉とはやす割に元気がないのである。
最大の要因は健康食品(健食)やサプリメントとの競合だろう。「大衆薬は摂取しすぎると危ない。健食やサプリは大丈夫」。もちろんこれは事実と違う。健食、サプリが原因の健康被害もあるし、逆に取りすぎて平気なものは効能が怪しい。それでもこうした妄信は根強くある。
本書では、ネット販売に揺れる大衆薬業界の動向に加え、胃腸薬や解熱剤などのカテゴリー別の状況を詳しくまとめた。
発売日:2013-07-13
目次
・ネット販売解禁は朗報か
・薬事法改正で販売変化・膨らんだ期待
・スイッチ化の進捗緩慢・エパデールの教訓
・ネット全面解禁なら医師会はスイッチ停止も
・販売各社も動き出す全面解禁の壮絶な空騒ぎ
・先送り25品目にはいくつもの不審点
・ネット全面解禁で医療費削減が失速?
・大衆薬を風穴に新経連の本心
・クスリ別最新市場動向・みんな何を使ってる?
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