企業業績からみる日本株大作戦-週刊東洋経済eビジネス新書No.13
東洋経済新報社
- 週刊東洋経済編集部(著者)
外国人の強気に押されぎみだった国内の投資家。押し目買いのチャンス到来で、相場の主役交代か。
息つくまもなく駆け上がってきた株価が、ようやく一休みした。5月23日、前日の日本銀行・黒田東彦総裁の記者会見を手掛かりに前場で1万6000円近くまで上がった日経平均株価は、後場に反転。前日より1143円安い1万4483円で引けた。明確な悪材料がない中で、中国の景況感悪化というニュースに反応して売りに走る投資家が増えた。
これまでの上昇は速すぎ、株価の調整はむしろ必然だった。多くの機関投資家が7月の参議院選前後に調整を見込んできた。問題は、そこから先も上昇トレンドが続くと見るかどうかだ。まだ、相場の上昇トレンドは続くと見る向きが多い。ただ、それはどんな株でも上がるということを意味しない。日本経済の構造変化に合わせて成長を遂げる企業と、そこから取り残される企業をいかに選別するか。ここからはそれが最大のテーマになるだろう。
株価の基本が企業業績にあることは間違いない。企業の業績は今後、どうなるのか。しっかりと押さえたうえで株式市場に臨みたい。
発売日:2013-06-01
目次
・『会社四季報』記者が予測!13年度企業業績
・不動産
・金融
・陸運
・ネット
・小売り
・電力・ガス
・自動車
・電機
・精密機械
・商社
・素材
・アベノミクス相場で急浮上、注目テーマを総まくり
・テーマ1 資産インフレ
・テーマ2 医療・介護
・テーマ3 女性活用
・テーマ4 エネルギー
・テーマ5 TPP
・異次元相場を主導した外国人投資家の本音
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