ガラパゴス・クール
東洋経済新報社
- 船橋洋一(著者)
日本の「宝の持ち腐れ」の部分に光を当て、それが日本ばかりか世界の21世紀型経済発展のフロンティアになることを示す。
日本が再び世界での存在感を取り戻しつつある。
「失われた20年」の過程で出遅れたグローバル化とデジタル化がようやく経済と社会に浸透してきた。それに伴って、日本の価値がグローバルなニーズと評価基準によって見直され、日本の人材、モノ、プロセス、インフラ、取り組み、アイデアが輝きを増し、日本の文化がグローバル文化へと翻案(ほんあん)される時代が到来しつつある。
本書では、日本がどのように世界に貢献しているのか、日本は何を世界に与えているのか、日本の何が世界に求められているのか、を考察する。そして、その潜在力が十分に顕在化されない場合、何がそれを実現の制約となっているのか、一体どうすればそれを実現できるのかを分析し、新たなチャレンジの取り組みを提示する。
各界のフロントランナー11名が、それぞれの立場から、世界に誇るべき日本のソフトパワー、新たな役割と貢献の物語を伝える。
発売日:2017-02-24
目次
まえがき(船橋洋一)
序論 日本が世界に提供できるものは何か(三浦瑠麗)
第1部 インキュベーター
第1章 インバウンド開国(加藤史子)
第2章 読み解かれる日本(毛丹青)
第3章 アートと科学の結合が競争優位を生む(隅研吾、デイナ バントロック)
第4章 実験精神に富む「文化的温室」(マット アルト)
第2部 異端者と先駆者
第5章 アウトサイダーが大企業を活性化させる(櫛田健児)
第6章 平均寿命100歳時代(石川善樹)
第7章 「課題解決先進国」への条件(小島隆史、石川善樹、阿部大輔)
第8章 3・11からの教訓(ダニエル P.アルドリッチ)
第3部 世界のシビリアンパワーとして
第9章 架け橋(伊波浩美)
第10章 グローバル・シビリアン・パワー2.0(細谷雄一)
第11章 日米和解のナラティブとメッセージ(ジェニファー リンド)
総論 ガラパゴス・クール(船橋洋一)
ヒアリング協力者一覧
執筆者紹介
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