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日本人と経済

東洋経済新報社

日本経済100年の見方が覆る! 通常のマクロ経済学ではなく、独自の視点から経済を語り続ける橘木経済学の集大成。

日本経済100年の見方が覆る! 通常のマクロ経済学ではなく、独自の視点から経済を語り続ける橘木経済学の集大成。
日本経済の姿をとらえる時には、筆者によって様々な視点があります。本書は、労働経済学・格差問題などの第一人者である筆者が、経済現場をフィールドワークし続けてきた立場から、日本経済の過去・現在・将来の姿を生活者を中核に据えてとらえた「日本経済」の入門書です。「私たちは、どのように働いて生活をしてきたのか」の問題意識を主軸に据えて、日本経済が様々に変遷する姿が描かれます。明治時代の小作・地主関係をスタートに、第一次産業、第二次産業、そして第三次産業へと働くウエートが移りゆく姿。第二次大戦前の女性も働き続けざるをえなかった貧しい日本経済の姿が、戦後はM字カーブを描く姿へと変容し、それがまた男女ともに働く姿へ移りつつある状況。戦前のきわめて大きな経済格差が、高度成長期を通じて縮小してきたものの、いままた拡大をしつつある問題点の追求。それらへの解決策としての教育問題や少子高齢問題への対応の処方箋の提案。財政問題・福祉国家像をふまえた日本のあるべき将来像の考え方。盛りだくさんの内容ですが、平易な筆致で描かれています。

発売日:2015-10-09

目次

第1章 戦前における旧体制の日本経済
第2章 日本経済の成功物語:高度成長期と安定成長期
第3章 バブル後に長期停滞に陥る
第4章 戦前から戦後において、人はどこで働いていたか
第5章 日本企業の特色とコーポレート・ガバナンス
第6章 自営業者が減少したにもかかわらず、一部は高所得者になる
第7章 女性は生活者だったのか、それとも労働者だったのか
第8章 政府は産業発展の牽引車だったのか、それとも生活者の味方だったのか
第9章 日本が福祉国家になることにおいて、財政赤字は支障となるのか
第10章 不平等社会から平等社会へ、そして再び不平等社会へ
第11章 教育が日本経済と社会に与えた影響
第12章 今後の日本経済の進路を占う

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