右脳思考
東洋経済新報社
- 内田和成(著者)
仕事では勘や感覚(右脳)よりもロジック(左脳)が大事と言われるが、本当にそうだろうか?右脳と左脳の使い分けを解説。
優れたビジネスマンは
勘で仕事する!
「なんか、変だぞ」「これは面白い」……。
本物の経営者は思いつきやひらめきを大事にしている。
生産性と創造性が劇的に上がる思考法を解説。
著者・内田和成氏が経営コンサルタントの仕事を通じて、優れた経営者から学んだのは、彼らは経験や直感を大切にしているということである。大改革を成し遂げた経営者、ユニークな戦略で自社を飛躍させた経営者に、「なぜ、そのような意思決定をしたのか」と尋ねると、「勘です」とか、「答えは誰もわからない、やってみるしかない」という回答をもらうことが多い。
「優秀なコンサルタントもいきなりフレームワークから持ち出さない」とも述べる。左脳的に分析を始めたり、プレゼンテーションをするのはあまりお勧めできない。
本書で伝えたいのは、ロジカルシンキングの否定ではない。ロジックに加え、感情や勘、すなわち右脳を働かせることで仕事をより効率的に進める、あるいは、成果をあげられるということだ。
「勘や感覚よりもロジックが大事」というのはビジネスの常識。
勘・感覚は右脳的、ロジックは左脳的。ビジネスは左脳重視の世界だ。
本書はこの常識に挑戦する。ロジックの権化と言われる戦略コンサルティングファームのトップを務めた著者は「右脳も大事」と説く。コンサルタント時代から右脳重視派だった著者が右脳・左脳の使い分け方、使うタイミングを解説する。
生産性と創造性が劇的に上がる1冊。
発売日:2018-12-26
目次
はじめに
第1章 右脳を使うことが重要な理由
1 ロジカルシンキングの落とし穴
2 成功している経営者は「思いつき」で動く
3 ビジネスにおいても勘が重要
4 人を動かすのは感情
第2章 右脳の使い方
1 仕事は3つのステージで成り立つ
2 右脳と左脳をどう使い分けるか
3 個別の問題ではなく問題全体を捉える
4 意思決定の最後の決め手は勘
5 会議・議論のマネジメントに使う
6 変革の必要性を訴えるとき
7 なかなか実行されない場合はどうする?
8 右脳と左脳のサンドイッチ構造
第3章 右脳で考え、左脳でロジカルチェック
1 まずは好き嫌い・直感を大切にするのが第一歩
2 思いつきを戦略に落とし込む
3 右脳を左脳でサポートするための方法論
第4章 左脳で考えたロジックフローを右脳で肉づけ
1 心の底から納得する「腹落ち」の重要性
2 ロジックフローに魂を入れる
3 人を動かすのはこの4つの要素
4 右脳と左脳がキャッチボールする
第5章 右脳「力」を鍛える
1 ビジネスで使う「勘」を鍛える
2 プライベートのやり方を仕事に活かす
3 「観・感・勘」インプットに使う
4 感度を高めればいつもと違う情報が入ってくる
5 アウトプットの最終目標“腹落ち”
6 経験を積むことで、勘が磨かれる
第6章 ロジカルシンキングより直感を信じてみよう
1 まず左脳を忘れて、右脳で仕事しよう
2 あなたは左脳型か右脳型か
3 大事な分野を見定めて、勘を鍛える
4 組織で期待される役割を知る
5 不等号を逆にすれば進歩や学習が生まれる
おわりに
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