「クラウド化」と「ビッグデータ活用」はなぜ進まないのか?
東洋経済新報社
- 柴田英寿(著者)
「クラウドはつまらない」「ビッグデータは存在しない」。IT業界で大注目の2つのトピックに喧嘩をうったのが本書。面白いクラウドとデータの利用方法を事例とともにやさしく解説。
クラウド+データで個人情報経済がやってくる!
■今注目を集めるビッグデータも、役に立っているものはどれだけあるのか。
■クラウド・コンピューティング(以下、クラウド)は社会を変えるインパクトをもつといわれながら、その実力を発揮し切れていない。
2つを生かすカギは、
●「データを囲い込まないこと」
●「個人情報を守る」
これが本書の答えだ
――
企業は取得した顧客情報(データ)を囲い込むのは、常識。
しかし、その情報は誰のものだろうか。企業のものだろうか。顧客のものだろうか。
例えば、好み、購買履歴、洋服や靴のサイズをオープンにして、誰でもアクセスできるようになったら、……。
他の企業がその情報をもとに、もっとよいサービス・製品を提案してくるはずだ。
企業にとっては競争が増すことを意味するが、生活者のプロフィットが増えていく。
もちろん、個人の情報を勝手に公開して欲しくはない。
しかし、情報公開のルールとセキュリティが確立されてたら、問題ないはずだ。
「ビッグデータ」の中の「個」(個人)のデータ活用・公開が進むとやってくるのは、個人情報経済だ。
情報をもとに、あらたなビジネスが誕生したり、情報そのものを売買する世界がやってくる。
本書は、「ビッグデータ」と「クラウド」を切り口に、近い将来やってくる刺激的な世界を提示している。
発売日:2012-12-20
目次
第1章 なぜ、クラウドは広まらないのか
第2章 なぜ、情報を囲い込まないのか
第3章 データを囲い込まないと何が起こるのか
第4章 クラウドとデータの今--個のデータをめぐる競争
第5章 データを活かすクラウド
第6章 クラウドとデータの歴史
第7章 個人情報経済がやってくる
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