2020.06.09
設定は作り込み過ぎずキャラが赴くままに執筆|Fan文庫著者インタビュー第2回 編乃肌先生
ファン文庫から『花屋「ゆめゆめ」で不思議な花束を』など多くの書籍を刊行している著者・編乃肌先生のインタビューをお届けいたします。
2020.06.09
ファン文庫から『花屋「ゆめゆめ」で不思議な花束を』など多くの書籍を刊行している著者・編乃肌先生のインタビューをお届けいたします。
物語の着想についてやキャラクターに対する想いなどお伺いしました!
プロフィール
編乃肌(あみの・はだ)
石川県出身。2016年に「あなたのドコかに花が咲く」で第2回お仕事小説コン特別賞を受賞。2017年1月にモーニングスター大賞で「余命六ヶ月延長してもらったから、ここからは私の時間です」が受賞。同年3月に「あなたのドコかに花が咲く」を改題した『花屋「ゆめゆめ」で不思議な花束を』(マイナビ出版)でデビュー。著書に『幼馴染みで悪魔な騎士は、私のことが大嫌い』(KADOKAWA)、『週末カフェで猫とハーブティーを』『ウソつき夫婦のあやかし婚姻事情~旦那さまは最強の天邪鬼!?~』(ともにスターツ出版)などがある。
表では普通の女子高生、裏では漫画家という生活を送っている紬。ある日、自信の過去作やらボツ原稿などが眠る押し入れを開けるとそこには、紬が描いた漫画を真剣に読む魔人がいた。そして、いつの間にか魔人は有能なアシスタントになって、掃除や料理をしてくれるように……!?
隠れ漫画家な女の子と世話焼き家政婦の魔人のほっこりまったり日常コメディ!
――『隠れ漫画家さんと飯スタントな魔人さん』のアイデアは、何から着想を得たのでしょうか?
編乃さん:そのとき、人外×少女の組み合わせが創作界隈で流行っておりまして、私もなにか書きたいなと思ったんです。
実は最初は魔界の魔人が部屋に遊びに来るだけだったんですけど、それじゃあ足りない気がして……。
もっと役立つ魔人はどうだろう? と考えたら、アシスタントで飯スタントになってました(笑)
必然的に紬も漫画家になって、迷コンビが生まれました。
――常に漫画に対してひたむきな紬ですが、編乃さん自身、紬と似ていると感じる部分はありますか?
編乃さん:ヲタクなところですかね!(笑)
微妙に私とは趣味が違うのですが、ヲタクはヲタクです。あるあるネタなんかも、遠慮なく書けて楽しかったです。
――私もオタクなので「すごくわかる!」と共感しながら読みました(笑)。
――ジンさんや心田さん、貴一など魅力的なキャラクターが多く登場しますが、キャラクターを考える上で大事にしていることはなんですか?
編乃さん:このキャラはこう! と、設定を決めすぎないようにはしています。
リアルな人間関係も、その人の性格なんて接する人によって変わりますし、そのときそのときによって違うところも当然あるので、決めすぎたらいかにも作られたキャラっぽくなってしまうかなと。
私自身もその方が自由に楽しく書けます!
――6月には『腹ペコ神さまがつまみ食い~深夜二時のミニオムライス~』が発売ですね。ずばり2巻の見どころを教えてください。
編乃さん:腹ペコ2巻を出せてとっても嬉しいです!
今回は有馬さんと麻美の進展と、ラストのムスビに注目して欲しいですね! 特にラストは一番書きたかったところです。
でもそれ以外にも、1巻では残念な恋愛音痴で終わった店長にまさかの春がきたり、バカンス中だった土地神様が帰ってきたり、フクタがめちゃくちゃ頑張ったりします。
もちろん、お手軽お夜食メニューもいっぱいそろえているので、レシピも必見ですよ!
――編集部からの見どころは、カバーに有馬さんが登場しているところらしいです! 本当は1巻から出したかったんですが、お夜食と神様の要素を詰め込んだら有馬さんが入らなかったとか…。
――すでに読んだ方はご存知かと思いますが、『隠れ漫画家さんと飯スタントな魔人さん』に『腹ペコ神さまがつまみ食い』のキャラクターがコッソリ登場しているんです! まだ読んでいない方は、ぜひ探してみてください!
編乃さん:さりげなさすぎる登場ですが!
隠れているキャラを見つけてみてくださいね。
編乃さん:ここまでインタビューをお読み頂きありがとうございます!
『隠れ漫画家さんと飯スタントな魔人さん』も、『腹ペコ神さまがつまみ食い』の二冊もよろしくお願いいたします!
編乃さんありがとうございました。
これからのご活躍も応援しております!
Copyright © Mynavi Publishing Corporation