2017.05.12
GAアプリを武器にする AIアシスタント機能をフル活用!
現在、無料のWebサイト分析ツールで最も有名なGoogleアナリティクス。スマートフォンのGoogleアナリティクスアプリのみ、AIを使った「アシスタント」機能が用意されている。AI機能を中小企業のWeb担当者の仕事にどう活かすのか、使い方の概要も交えながら、そのヒントを伝えてみたい
GoogleアナリティクスではAIを利用した機能を搭載
Webサイトを制作したからには成果を期待し、分析のために「Googleアナリティクス」(以下GA)を実装したはず。このGAにもAIを利用した機能が搭載されているのをご存じだろうか。Webサイトのアクセス状況を教えてくれる「アシスタント」は、AIが分析した結果をテキストで表示する、スマホのGAアプリのみに提供された機能だ。

Googleアプリが現在の状況を判断してくれる。何から見ればよくわからない方はこの画面をまず確認。GoogleのAIがデータから導きだした注目すべきポイントをGoogleが教えてくれる(※画像はタブレット表示。スマホの場合はひとつずつ縦に並ぶ)

PC表示と多少項目が違うが「ユーザー」「ユーザー獲得」(PC画面でいう「集客」)「行動」には「サマリー」がある。分析結果がグラフになっているので、見た目でWebサイトのアクセス状況がわかる
ここでは、「手間がかかる」「わからない」などの理由でGAを利用していない人が、アシスタントも含めた分析結果を確認できるような、解析の第一歩を踏み出すための後押しをしてみたい。
スマホだからこその操作性とグラフによる視認性アップ
スマホアプリは、PCよりも見やすい。操作は直観的で、組み込まれているレポートにはグラフが表示されるので見ただけでわかる。
アシスタント機能を使う前に、まず手始めに、「ユーザー」「ユーザーの獲得(PCでいう集客)」「行動」の3つのサマリーを見てほしい。
筆者が一番おすすめしたいスマホアプリのレポートは、Webサイトへの新規ユーザーの流入数を「1週間24時間別に色の濃淡で表示」しているものだ。

週のどの時間に流入が多いかが一目で判断できる。特に設定も必要なく、アプリでは標準で組み込まれている(eコマースにも同様のレポート「収益(時間帯別)」があり、購入者の行動がすぐにわかる)
見ただけで誰でもわかるデータなので、例えば、有料広告の流入効果を確認、改善の参考にできるだろう。
PCでは「目標」の中にある「eコマース」、スマホはホーム画面に項目あるので、一目でわかる。「eコマース」の組み込みレポートで、売上金額や1ユーザーあたりの購入点数、そして「何が売れたのか」などを直感的にすぐ把握できる。また、画面上部の<>をタップするだけで期間を前後できるので、PCにはない操作感で期間による比較が簡単に行える。さらに収益の結果を1週間24時間別に示してくれるレポートは、「メルマガの配信時間」や「有料広告の強化」などの施策を行った効果を自分たちで確認・判断が出せることが、ビジネスの上でも有効だろう。