2017.04.28
データが示すAI市場の高まりと先行メリット 今が一歩抜け出る絶好のチャンス!
予測によると、AI関連の市場は今後爆発的に高まるという。日本では、まだ導入を先送りしている企業も多いようだが、これは逆に言えば、他者を出し抜く絶好のチャンスといえる。AI市場の現状をデータで眺めてみよう。
Illustration:児玉淳一
現状、どこまでをAI関連産業と見なすかが曖昧なため、分析レポートによって数値のばらつきはあるが、いずれにしてもAI市場の拡大は確実視されている。富士キメラ総研が2016年11月に発表したレポートによると、2015年度において1,500億円規模だった国内AI市場は、5年後の2020年には約10倍の1兆20億円に、さらに2030年には2兆1,200億円まで拡大すると予測している。

業種別に見ると、2015年度では金融業での規模の大きさが目立つが、これは複数のメガバンクのコールセンター業務において、すでにAI導入が進んでいるためだ。しかし将来予測においては、製造、情報通信、公共/社会インフラをはじめすべての業種でAI市場の目覚しい拡大が見込まれている。今後は、あらゆる業種において、何らかの形でAIが活用されていくことになるだろう。もはや一握りの大企業に止まらず、中小企業もAIに目を背けてはいられない状況が訪れつつある。
