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ビジネスパーソンこそPythonを始めよう データアナリスト萩原雅之氏による統計コラム

最初に「Python」を聞いたのは、人工知能ブームが始まった10年ほど前だろうか。機械学習やディープラーニングを使ったサービス開発に欠かせないプログラム言語という話であった。今思うと大きな誤解だが、AI開発に欠かせないちょっと特異な言語で、あまり縁はないだろうと思っていた。

ところが今では、本誌が特集を組むほどWebサイトやアプリ開発、データ分析などに広く使われている。他言語に比べてわかりやすく汎用性の高い言語として認識されている。人気急上昇ぶりがわかるのが、Google トレンドでみる検索量の推移である。

JavaやPythonという言葉で検索するユーザーは、ベテランエンジニアというより、初めて関心を持ったり、仕事で必要に迫られたりして基本的な情報を探している人たちが多いので、言語の人気や需要が反映する指標として使われる。過去10年の主要な言語の推移を見ると、JavaやSQLなどお馴染みの言語が減少するのと入れ替わるようにPythonへの関心が高まっている。他の言語はどうだろうと思ったら、ぜひ調べてみてほしい。

マーケティングや業務処理でもプログラムは活躍する。Excelより高度な作業を行うには、有料のSPSSやSASといったパッケージソフトウェアのほか、無料のR(アール)が使われてきたが、実はPythonも大人気だ。Web上のデータの収集や可視化、自然言語処理や統計解析、さらに業務・作業の自動化にも使われるので、エンジニアだけでなくビジネスパーソンでも習得するメリットは大きい。

プログラミングは自分でやる人とやらない人ではイメージが大きく異なる。得意な人に頼んでもよいけれど、自分でプログラムが書ければ世界も随分変わる。Pythonはさまざまな関心や目的を持った人を受け入れる懐の深い絶好の言語である。

「Google トレンド」を使って、主要プログラム(Pythonのほかに、SQL、C++、Java、JavaScript)について検索量の推移を調査し、10年間(2011年9月~2021年9月)で比較。ここ数年ではPythonの検索量が際立つ 出典:Google トレンド
https://trends.google.co.jp/trends/?geo=JP
Text:萩原雅之
トランスコスモス・アナリティクス取締役副社長、マクロミル総合研究所所長。1999年よりネットレイティングス(現ニールセン)代表取締役を約10年務める。著書に『次世代マーケティングリサーチ』(SBクリエイティブ刊)。http://www.trans-cosmos.co.jp/

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