髙橋晃大名人がオセロ世界一に!!
10月9日から10月11日に東京都「TKP市ヶ谷カンファレンスセンター」にて第43回世界オセロ選手権が行われ、本書の著者である、髙橋晃大名人が見事初優勝を果たしました。また、この優勝で史上最年少で八段に昇段しました。
準優勝は高梨悠介九段、3位は『現代オセロの最新理論』の著者である佐谷哲七段と、日本勢が上位を独占する結果となりました。
髙橋名人からのコメント
2回目の出場となる世界オセロ選手権。優勝できてとても嬉しい。
「オセロの世界チャンピオンになって普及活動をする」
僕が小学校の卒業式で宣言した将来の夢が前進した。
今回、本書を書くことで自分の思考が整理でき、手筋がよく見えたのが勝因に繋がった。
その一例が、準決勝の第1試合である。51手目を打ったときに勝ちを確信した。
第46問「ハイパー偶数を狙うときは、白が3個空きを隅から打つように仕向ける。」の構想に従った一手であり、本書を書いていなかったら打てなかったと思う。
そして決勝の相手は、2年前と同じ相手で「強い白番」の体現者である。
決勝の第3試合、僕は「楽しい黒番」で序盤に自ら仕掛けていき、真っ向勝負で挑んだ。
世界チャンピオンとなった日に発売となった本書。
オセロ普及に貢献できたとしたら、著者としてとても嬉しく思う。
最強の天才中学生が放つオセロ必勝テクニック!
2017年、オセロ天才キッズとしてTV出演し、大きな話題となった髙橋晃大名人。
その後、第41回世界オセロ選手権で準優勝を果たし、2019年には第40期オセロ名人戦で優勝し、メジャータイトル初制覇、さらに続く第14期オセロ王座戦でも優勝し、名人・王座の二冠を達成しました。
いま、全オセロプレイヤーの中で最も勢いに乗っている選手といっても過言ではないでしょう。
本書はその髙橋名人による初のオセロ戦術書です。
自らの実戦を元に次の一手問題を出題し、詳しく解説しています。解説の中ではなるべく他の局面での応用も効くように、「ここがポイント」として考え方のコツを示しています。
世界最高レベルの内容なので、一つ一つの問題で考えることが多く、一筋縄ではいかないものばかりですが、本書の内容をきちんと理解し、マスターすることができれば、それだけであなたのオセロのレベルは格段に上がっているはずです。
推薦コメント
※敬称略「オセロ中~上級手筋の見本市」のような本
著者の高橋七段は2017年11月ベルギー・ゲントで開催された第41回オセロ世界選手権で小学生で初めて準優勝 (予選通過時点では第一位!) という「元祖スーパー小学生」である。 中学生となり、さらにパワーアップした勢いに乗り執筆された本書を一読し、最初の感想は「中~上級手筋の見本市」というものであった。
ここまで書いてしまってよいのか。手の内を明かしてよいのか。おそらく高橋七段にとってはまったく問題ないのであろう。
全般的に内容は非常に高度だ。しかし正解手順の解説は非常に要領よくまとめられており、これだけでも楽しい(ただし時に高度すぎて苦しい)読み物である。
電車の中で読んでいて思わず夢中になり、降りるべき駅を何度か乗り過ごしてしまった。
最高難易度の問題は高段者でも容易には正解できない。これらの問題を「息をするように」正解できれば、間違いなく世界選手権レベルと言っても過言ではない。
もし「難しすぎる」と感じたならば、佐谷哲七段著「現代オセロの最新理論」を読んでから本書に移ることをお薦めしたい。
私自身も正直なところ、大変勉強になった。高橋七段、良書をありがとう!
佐谷哲七段 2019年度準王座 『現代オセロの最新理論』著者
天才中学生・高橋二冠による力作。
一読した印象は「高橋君はここまで踏み込んで読んでいるのか・・」だった。
僕たち有段者でも指運で選択してしまう局面を、高橋二冠は「ここはきちんと読んで正解しなければいけないんだよ!」と主張している、それが伝わってくる本である。
全体的なレベルも非常に高いので、立ち読み程度の感覚では歯が立たない内容だ。腰を据えて盤に並べながら、高橋二冠の解説をじっくり堪能する。これが本書の正しい楽しみ方になるだろう。
黒番と白番それぞれの特徴に触れてまとめられている点が素晴らしいです!
問題はすべて実戦譜を用いており、レベルの高い内容になってますが
どういった事を考えて打てば良いかが分かり、とても身になる内容です。
本書の内容を身につければ、レベルアップ間違いなし!
強くなりたい人には必読の一冊です。
長野泰志七段 2016年度全日本チャンピオン
オセロ本で初の本格的な次の一手問題集。
中学生にして名人、王座のタイトルを持つ高橋七段が精選した100問なだけあって、内容はかなりハイレベル。
問題と解説だけでなく、高橋七段が試合の流れの中でどこをポイントと考えているかよくわかるのが、実際の試合を元に出題するこの本の優れた点。
「問題のための問題」ではない実戦的な手筋を学べる1冊かと思います。
この本はズバリ、高橋七段のセンスが染み込んだ1冊です!
高段者でも難解な中終盤を正しく打ち切るための思考回路が、紙面の限り勿体ぶらずに披露されています。最初は答えを読んでも難しい部分が出てくると思いますが、繰り返し読むことで高橋七段の才能を垣間見ることができ、きっと少しずつ彼に近い打ち回しができることになるでしょう!
オセロ有段者・昇段を目指す方には、佐谷七段の『現代オセロの最新理論』と並んで必携の本と考えています!
山崎拓哉二段 日本オセロ連盟公認指導員、第3回オセロ甲子園優勝監督
本書の著者の高橋七段には、子ども会などから依頼のある初心者講座から全国トップクラスの小学生プレイヤー対象の練習会まで、様々なレベルの講習会の講師を担当してもらっています。その中で行われる盤面解説は、オセロが強くなるための思考の奥が深く、かつ分かりやすいと大好評!!
そんな彼の盤面解説を、そのまま問題&解説形式で、贅沢にも100問まとめて書籍にした素晴らしい内容の本書。
決して簡単な内容ではありませんが、更なるレベルアップを目指したいという中級者の方、全国大会で上位を目指したい小学生プレイヤーやその指導者の方には必読の次の一手問題集です。
今までのオセロの書籍は基本的な戦術や歴史について主に焦点が当てられていましたが、中終盤の手筋の問題のみで構成されている書籍は本書が初かと思われます。
また、本書で紹介されている手筋はいずれも高等なテクニックであり、一度読むだけでは全てを理解することは非常に困難だと思われます。
なので、2周目以降読まれる際はどの石がキーになるか、どのように形を作ればいいかを意識しながら読むとより一層理解が深まるかと思われます。
本書を読んで自分はオセロというゲームの深さを改めて知ることができたので、本書はオセロ中級者~上級者の方々に強くオススメできる一冊です!