これが現代オセロの最先端だ!
いま、オセロがアツい。
日本人小学生のオセロ世界大会優勝のニュースなどで、オセロへの注目が集まっています。オセロが単なる運で勝敗が決まるパーティーゲームではなく、奥の深い頭脳競技であることを最近知ったという方も多いのではないでしょうか?
オセロの入門書や基本戦略の書籍はいくつか出ていますが、その先に行くための本格的な戦術書は未だかつて出ておりませんでした。
それがオセロという競技の深さを知るための障壁になっていたのかもしれません。
そこで本書の登場です。
本書はオセロの世界トッププレイヤーの一人であり、オセロ界きっての理論派と言われる佐谷哲七段による本格的、かつハイレベルなオセロ戦術書です。
中割り、偶数理論、逆偶数理論など、従来のオセロ本に書かれている内容だけでは超えられない壁にぶち当たったときに本書が大いに役立つでしょう。
ワンランク上のオセロ。オセロ有段者になるための、世界で唯一の高速道路が本書です。
オセロ世界大会を5度制覇した高梨悠介九段も言うように本書が「オセロ上級者になる上での新しい教科書」となるでしょう。
本当に強くなりたい方、本当に勝ちたい方に読んでほしい一冊です。
推薦コメント
※敬称略初中級者から上級者になる上での空洞部分、これまでブラックボックスだった点が鋭く解説されています。 上級者が自然と認識している形、または感覚で捉えていた部分を手筋化、名称が付けられたことにより広く浸透していくでしょう。
初心者を卒業した後につまずきがちな辺の攻防が事細かに記されている点も素晴らしいです。 豊富な手筋紹介、丁寧な解説、オセロ上級者になる上での新しい教科書といっていいでしょう。 みんな強くなってしまうので、正直読まないで欲しいです(笑)
谷田邦彦七段 1982年度世界チャンピオン、2013年度全米チャンピオン
素晴らしい本に出会うことができ、感動が止まらない。リズムのよい文章が非常に読みやすく心地よい。読み始めたら時間の経つのを忘れ、一気に最後まで読んでしまった。
本書の画期的なところは3つ。
第一に「終盤の定石化」を実現したこと。
第二に「広範な用語の定義」がなされたこと。
第三に「辺の形の定量的評価」に大胆に踏み込まれたこと。
「終盤の定石化」これをまとめることは私の長年の夢でもあった。しかし仮に私が手掛けていたらこれほど完成度の高いものとしてまとめきれなかったと思う。
「用語の定義」について。一瞬見慣れない用語に面食らうが、これらを駆使することで感想戦や解説が容易に、かつわかりやすくなることに疑いの余地はない。 既に理論を熟知した高段者諸氏も、本書で提示された用語の活用を積極的に検討してはいかがだろうか。共通言語の定義は重要なテーマであるはずだが、これまで誰もこれをやろうとしなかった。
「辺の形の定量的評価」数値については若干議論の余地もあるかもしれない。しかしこの試みは画期的である。ここに書かれた数値や考え方を、先ずは妄信しても全く問題ないと思う。
全体を通しての感想としては、着手の評価について「場合による」的な逃げ方をほとんどしていないところが素晴らしい。
多くの指導者が「それは場合による」で逃げてしまう場面でも佐谷七段はまったく逃げない。「場合」のひとつひとつを丁寧に定義してそれぞれの場合を解説しているのだ。 これをまとめあげた努力には心から頭が下がる。断言調の語尾が多いのも特徴的だが、学ぶ者に迷いを与えないという点で非常に好感が持てる。
既存の入門書は教育システムにたとえると幼稚園からせいぜい小学校レベル。本書は中学~高校レベル以上。
平均的級位者~初段ぐらいの人は、本書を一読するだけで一段相当ぐらい実力が向上してもまったく不思議ではない。
数回精読すれば二段、三段相当の実力向上も充分望めるだろう。
オセロに真剣に向き合いたいすべての人に、強く推薦する次第である。
この本を読めば上達間違い無しですね。
最新のオセロ理論が書かれており、初級者から上級者までにオススメな一冊です。
長野泰志七段 2016年度全日本チャンピオン
各論でのみ語られてきた現代のオセロ理論が体系的にまとめられている。
入門書でオセロを学び、いざ実戦となると「中割」「ウイング攻め」「偶数理論」程度の武器では全く不十分と気付き途方に暮れる、というのがオセロプレイヤーの常である。
これまでのプレイヤーはここで歯を食いしばって自戦譜をもとにケーススタディを続けるしかなかった。 これからのプレイヤーはここで「佐谷本」を手に取ることになるだろう。
一度読んで全て身につくような簡単な本ではないが、じっくり腰を据えて読めば大会に出て二、三段まで目指せるような内容になっている。
オセロの二冊目の教科書として自信を持って薦められる一冊。
これまで、オセロの初心者向けの本は数多くありましたが、その次のステップとなる教材があまりなく、ここでつまずいてしまう人が多くいたように思います。本書はそのような人々に救いの手を差し伸べるべく書かれた本です。基礎的な知識を身に着けたプレイヤーを対象として、初段~三段程度を目指す上で知っておきたい手筋・理論が凝縮されています。本書で取り扱われている手筋はどれも頻出の形ばかりで、これらを身に着けるだけでも勝率はかなり変わってくるはずです。また、一部かなり高度な内容も扱っており、有段者でも十分ためになる部分はあると思います。一歩上のレベルを目指したいオセラー必読の書です。
三屋伸明七段 オセロ教室講師
今までオセロでは中級以上の戦術をまとめた本というのが存在しなかったため、一流選手はみな自己流で強くなっていました。 この本にはそのような一流選手が長年積み上げてきた技術が存分に詰まっています。今後、上を目指す選手たちのバイブルとなっていくこと間違いなしです。
オセロ盤に並べながら読めば、手筋や形をじっくり理解できる一冊。 読みのオセロが楽しくなる!!
中森弘樹六段 社会学者
優れた囲碁や将棋の理論体系は、しばしば、一つの学問のような様相を見せる。私が思うに本書は、オセロで初めて、そのような領域に到達した書物である。
オセロクエストの開発を通して、オセロを自分でも熱心にプレーするようになって感じたのが、言語化された手筋の少なさ。でも強い人はどうやら色々と本には載っていないことを知っているらしい。この本には、まさに私が知りたかったことが書いてあります。
読者様からのコメントをお届けします
現代オセロの最新理論全て読ませていただきました。
この本の特徴は序中終盤におけるハイレベルな戦術の紹介以外にも、今まで名前がなかった手筋や辺の名称、それぞれの辺の評価値による損得計算、四確理論や手数志向というオセロを打つにあたっての考え方など、これまでオセロで文字化されていなかったことが体系的にまとめられているため、有段者でも非常に満足できる内容でした!
また、終盤と序中盤の実践問題集も良問揃いで、有段者になるために必要不可欠な手筋も問題を通して勉強できます。詳細な解説付きなので、初心者の方々にも安心です!
オセロが強くなりたい皆様には是非購入していただいて、より一層のレベルアップを図れるよう心から願います。
佐谷七段や書籍作成に携わった関係者の方々、本当にありがとうございました゜゜(´O`)°゜
匿名希望様 オセロ四段
かつてこれほどに素晴らしいオセロ本が存在しただろうか?
私は有段者になった今でも、オセロの戦術を掴みきれずにいる。中割りをはじめとした従来のオセロ理論は、「都合の良い」盤面に対してのみ展開されている。そのため、例外まみれな実戦を乗り切る際の助けにはならない。こうした例外をソフトの猿真似によって克服してきたプレイヤーは、私以外にも数多くいらっしゃるはずである。
本書の最大のテーマは、新しい用語を導入した上でオセロ理論を拡張することである。これまで頭の中でバラバラに捉えていた各事象が本書を読み進めるにつれて1つの「筋」として整理されていき、読書中にはある種の快感すら覚えた。初学者の頃にこの本に巡り会えていたら良かったのに、と感じさせる一冊である。
佐谷七段や関係者の方々に心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
間違いなく☆5つです!このようなレベルの本をずっと待っていました!
オセロを勉強すればするほど、美しい手筋・形で打ち進めていく事が重要だと気付きます。どうすればそれが実現出来るのか?本書はその問いに対する答えのようなものだと思いました。
終盤編・序中盤編共に、講座→問題という流れで、学んだ事を復習しやすい構成になっていて、とても読みやすかったです!
頭で理解するだけではなく、何周も読んで実戦で学んだ筋が打てるようになれば、自然と美しい筋や形で打つ事が出来るようになり、実力が上がると思います!
まだ有段者では無い人・オセロクエストで黄色レートで停滞していて中々赤レートになれない人に特にオススメしたいです!
得丸剛様 オセロ五段、オセロクエスト六段
高段者が感覚で理解していたものを言語化した労作。
この本で定義された新しい言葉を使えば上級者と中級者の間にある溝を確実に埋めることが出来る。
中級者にとっては高段者やソフトの手を解読するロゼッタストーンになるだろう。
現役の高段者もこの本に出てくる言葉を積極的に使い中級者を導いてほしい。
『現代オセロの最新理論』で強くなる次の世代が楽しみでならない。
改めて著者の佐谷哲氏に敬意を表したい。
「よかった」だけでは心配性の人を納得させられないので率直な感想を書きます。
中級者を上級者に引き上げる本。今まで発売した初心者向けのオセロの本のようには簡単にいきません。楽して強くなりたい人にとってはそこがネガティブな要素と言ってもいいでしょう。裏を返せば、それだけ読み応えがあってオセロ愛好者にとって価値がある内容だということ。
難しくて挫折しそうになっても、飛ばして先に進むと「なるほど」と理解できたりするので、テストのように「わかるところから解く」方式で行けば多くの人は理解できると思うし、繰り返し読めば自分のモノにできるはず。個人的には辺の取り方、辺の形についてページを割いているのがすごくいいと感じている。
流星連打、ハードXなど現代オセロの最新理論から生まれたオセロ用語がメジャー大会決勝の解説で聞ける日も遠くないことでしょう。