河童の懸場帖(かけばちょう) 東京「物ノ怪(もののけ)」訪問録
~夏の木立に雪が舞う~
マイナビ出版
さまざまな事情を抱えながら現代の都会で逞しく暮らす妖怪たちの悲しくも温かい物語
現代――。あやかし達だって、悩みながらも一生懸命、生きています。
初夏だと言うのにやたらと寒く、麻理の住む東京の田舎では雪が降るという異常気象にテレビは賑わっていた。
そんな中、麻理と河野は雪乃のところへ置き薬のチェックで訪問する。
寒くて喜ぶ雪乃と、彼女の家に遊びに来ていた椿。
山の麓では雪が積もっており、巨大な足跡のようなものがあった。
もののけたちが、その原因を探っていくと…
失われていく自然への畏敬と開発による環境破壊は、そこに住む人間だけでなく妖怪たちもまた犠牲者であることにかわりがない。
前作に続いて、容姿端麗で「ニワトコ薬局」の売り上げNo.1の配置薬販売員でありかつ正体が河童である河野遥河(かわのはるか)と同僚の麻理、ラジオ番組のDJを務める雪女の雪乃など、一風変わった人物(妖怪?)たちも登場。
さまざまな事情を抱えながら現代の都会で逞しく暮らす妖怪たちの悲しくも温かい物語。
※懸場帖……かけばちょう。配置薬の販売員が持つ台帳のこと。薬を置いてもらっている顧客情報が書かれている。
<目次>
第一章 初夏に雪が降り、雪女は花粉症に苛まれる
第二章 カエル妖怪は雨がお嫌い
第三章 山神様と天狗様とOL様
第四章 泣き虫ぼうやの山童
エピローグ
発売日:2018-07-20
著者プロフィール
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桔梗楓(著者)
(ききょう・かえで)
娯楽小説を中心に物書きを営む。趣味はコンシューマーゲームと家庭菜園。ドライブ旅行は年数回のお楽しみ。2015年『コンカツ!』でアルファポリス第8回恋愛小説大賞にて大賞を受賞し、16年にデビュー。同年「ツアープランはサスペンス」で第2回お仕事小説コン優秀賞を受賞し、翌年受賞作を改題した『おいしい逃走(ツアー)! 東京発京都行~謎の箱と、SA(サービスエリア)グルメ食べ歩き~』を、続いて2017年に『河童の懸場帖(かけばちょう) 東京「物ノ怪(もののけ)」訪問録を出版。著書に『FROM BLACK』シリーズ、『逃げるオタク、恋するリア充』『はにとらマリッジ』他。
ラインナップ
書籍一覧へ-
- もう一度、君に恋をするまで。
- 高校1年のクリスマス、月島美麗は密かに思いを寄せる同級生の藤倉羽宗が音楽室で女の子と抱き合う姿を目撃する。
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- はじまりと終わりをつなぐ週末
- 傷つきたくない。だから私は透明になることを選んだ――。危うい友情、いじめが消せない学校生活…そんな只中にいる高2の愛花は、息を潜め、当たり障りのない毎日をやり過ごしていた。
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- 君と見上げた、あの日の虹は
- 母の再婚で新しい町に引っ越してきたはるこは、新しい学校、新しい家族に馴染めず息苦しい毎日を過ごしていた。ある日、雨宿りに寄った神社で、自分のことを”神様“だと名乗る謎の青年に出会う。
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- あやかし食堂の思い出料理帖~過去に戻れる噂の老舗「白露庵」~
- 過去に戻れる思い出の料理を提供する、あやかし食堂『白露庵』。出迎えるのは、人並み外れた美しさを持つ意地悪な狐のイケメン店主・白露と、ひょんなことから働くことになった普通の高校生・愛梨。ふたりが今宵も後悔を抱える者たちを、心を込めておもてなし。
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