ぶくま_書籍詳細|978STORE

header_img

購入形態

EPUB(リフロー)
693円
数量:

カートに追加されました。カートを見る

カートに入れる
紙の本を買う

河童の懸場帖(かけばちょう) 東京「物ノ怪(もののけ)」訪問録

~夏の木立に雪が舞う~

マイナビ出版

さまざまな事情を抱えながら現代の都会で逞しく暮らす妖怪たちの悲しくも温かい物語

現代――。あやかし達だって、悩みながらも一生懸命、生きています。

初夏だと言うのにやたらと寒く、麻理の住む東京の田舎では雪が降るという異常気象にテレビは賑わっていた。
そんな中、麻理と河野は雪乃のところへ置き薬のチェックで訪問する。
寒くて喜ぶ雪乃と、彼女の家に遊びに来ていた椿。
山の麓では雪が積もっており、巨大な足跡のようなものがあった。
もののけたちが、その原因を探っていくと…
失われていく自然への畏敬と開発による環境破壊は、そこに住む人間だけでなく妖怪たちもまた犠牲者であることにかわりがない。

前作に続いて、容姿端麗で「ニワトコ薬局」の売り上げNo.1の配置薬販売員でありかつ正体が河童である河野遥河(かわのはるか)と同僚の麻理、ラジオ番組のDJを務める雪女の雪乃など、一風変わった人物(妖怪?)たちも登場。
さまざまな事情を抱えながら現代の都会で逞しく暮らす妖怪たちの悲しくも温かい物語。

※懸場帖……かけばちょう。配置薬の販売員が持つ台帳のこと。薬を置いてもらっている顧客情報が書かれている。


<目次>
第一章 初夏に雪が降り、雪女は花粉症に苛まれる
第二章 カエル妖怪は雨がお嫌い
第三章 山神様と天狗様とOL様
第四章 泣き虫ぼうやの山童
エピローグ

発売日:2018-07-20

著者プロフィール

  • 桔梗楓(著者)

    (ききょう・かえで)
    娯楽小説を中心に物書きを営む。趣味はコンシューマーゲームと家庭菜園。ドライブ旅行は年数回のお楽しみ。2015年『コンカツ!』でアルファポリス第8回恋愛小説大賞にて大賞を受賞し、16年にデビュー。同年「ツアープランはサスペンス」で第2回お仕事小説コン優秀賞を受賞し、翌年受賞作を改題した『おいしい逃走(ツアー)! 東京発京都行~謎の箱と、SA(サービスエリア)グルメ食べ歩き~』を、続いて2017年に『河童の懸場帖(かけばちょう) 東京「物ノ怪(もののけ)」訪問録を出版。著書に『FROM BLACK』シリーズ、『逃げるオタク、恋するリア充』『はにとらマリッジ』他。

ラインナップ

書籍一覧へ
  • 神様のごちそう
    石田空(著)
    突然、神様の料理番に任命――!? お腹も心も満たされる、神様グルメ奇譚。
  • 真夜中プリズム
    沖田円(著)
    かつて、陸上部でエーススプリンターとして自信と輝きに満ち溢れていた高2の昴。だが、ある事故によって、走り続ける夢は無残にも断たれてしまう。
  • きみと繰り返す、あの夏の世界
    和泉あや(著)
    夏休み最後の日、真奈の前から想いを寄せる先輩・水樹が突然姿を消す。誰に尋ねても不思議と水樹の存在すら憶えておらず、スマホからも彼の
    記録はすべて消えていた。信じられない気持ちのまま翌朝目覚めると…
  • 鎌倉ごちそう迷路
    五嶋りっか(著)
    彼女を救ったのは古民家カフェ「かまくら大仏」と、そこに出入りする謎の料理人・鎌田倉頼――略して“鎌倉”さんだった。