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インバウンドのPR術②─ 動画編 言語を超えて伝えよう! 動画の力を引き出すには

動画は言葉を超えて情報や体験を伝えるのに最適なメディアです。世界中で誰もが手軽に動画をシェアしている現在、PR目的のオフィシャル動画はどうあるべきなのでしょうか。海外を相手に悩む前に、基本的な動画施策の考え方から確認していきましょう。Ad Arch株式会社の白川裕喜さんにうかがいました。


企業や自治体などのブランディング、商品・サービス紹介など、Web動画を中心に企画制作から広告展開までを幅広く手がける映像制作エージェンシー。 https://www.adarch.co.jp/

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白川裕喜さん_Hiroki Shirakawa
Ad Arch株式会社 代表取締役社長

1. 動画マーケティングは制作前の「座組み」から

「クチコミ」の時代に公式が発信することの必要性

マーケティングにおいて動画はますます欠かせないツールになっています。弊社でも企業・自治体・官公庁などから海外へ向けたPRのための動画制作を数多くご依頼いただいており、英語をはじめとした多言語展開が当たり前になっています。

一般の人でも手軽に動画を撮影・公開することができる環境ではありますが、だからこそ企業・自治体などの当事者が「オフィシャル」として動画を出す必要性があると感じています。ホテルを例に考えてみると、宿泊者がSNSなどにクチコミを書いたり、写真や動画を投稿するのは当たり前のことですが、それはその個人が見たものであり、ホテルの全体像からすればほんの一部を切り取ったものに過ぎません。そうした細切れの情報がクチコミとして出回ってしまうのは、ホテルにとっては危険とも言えます。

良くも悪くも動画の影響力が大きくなっている現在、意図せぬ拡散が往々にして起こり得る状況であることを忘れてはいけません。そこで、自分たちがどんな客層に向けてどんなサービスを提供しているのか、ブランドを伝える意味で「オフィシャルな動画」の存在が重要なのです。クチコミをもとに情報を検索した時、その結果にオフィシャルの動画が出てくることに意義があります。

 

制作物をどう活用するか事前の計画が成果を分ける

制作した動画をただ公開しただけでは何の成果も挙げられません。ご提案の段階で私たちが大事にしているのは、“座組み”をしっかりつくり、その上で一緒に制作していくということです。座組みというのは、できた動画をFacebookではこう展開していきましょう、受け皿として公式サイトをきちんと用意して長く活かしていきましょう…といった形で、制作物を十分に活用するための枠組みを設計することです。具体的な成果とそのための手段を最初からクライアントと共有しておくことが大切です。

これにより、どんな目的でどんな内容の動画をつくるべきか、目指すものが具体的になります。途中で進み方に迷った時に立ち返る場所にもなるでしょう。

また予算の使い方にも良い影響があります。例えば最初の段階で「プラス10万円で動画広告を使えばこのような成果が見込めます」と具体的な数字を示して交渉ができます。広告に使うと決まっていれば、広告に適した構成で動画を制作することができ、視聴継続率を高め単価を下げることも狙えます。

これは1回完結で制作する場合の考え方ですが、これからは定期的な更新でじわじわとファンを広げていく、チャンネル的な運用についてもニーズが高まってくると考えています。

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掲載号

Web Designing 2018年12月号

Web Designing 2018年12月号

2018年10月18日発売 本誌:1,530円(税込) / PDF版:1,200円(税込)

アウトバウンド・インバウンド・越境EC!海外展開で4,000万人を顧客にする方法

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日本が注目される2020年まであと1年…でもまだ間に合う!

売り込む!呼び込む!買ってもらう!
世界を顧客にする方法
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2017年、訪日外国人の数は2869万人にのぼり、毎年400万人のペースで伸びてきているといいます。政府は、2020年に4000万人に乗せるという計画を公表しており、今後ますます国をあげて「訪日外国人増大」の波は確実に大きくなっていきます。

日本国内に向けた商品展開や売上に行き詰まりを感じている企業をはじめ、当然この「訪日顧客」の存在を無視する手はありません。さらに言えば、インターネットにより訪日外国人だけでなく世界中の人々に自社の商品・サービスの情報を届けることができる時代に、国内だけを見て一喜一憂していていいのでしょうか?

…とはいえ、

じゃあ何をすればいいのよ?
日本との文化の違いは大きな壁じゃないの?
どこの国を狙えばいいかわからない
売りたい商材、狙う国によってウケるアプローチは違うよね?

などとおっしゃる方も多いでしょう。そこで、海外を相手に「売り込む」「呼び込む」「買ってもらう」3つのアプローチを軸に、海外マーケティング戦略の基礎から1年で実現できる具体的な手法・考え方を、はじめの一歩から教えます。


[第1部]
■海外進出のために考えるべきことと準備すること
 ●売るのは「モノ」から「コト」へ
 ●海外の人に向けて、自社商品は何がウリなのか
 ●海外顧客に対応するためのWebでの受け入れ対策

■[Webで海外を相手にするアプローチ①]海外進出(アウトバウンド)
 海外に売り込む
  海外で取り扱ってもらうにはまず何をすればいい?
  ルールや法律はどちらの国のものが適用される?
 
■[Webで海外を相手にするアプローチ②]インバウンド
 ●日本向けと海外向けでコンテンツマーケティングの考え方は違うのか
 

■[Webで海外を相手にするアプローチ③]越境EC
 ●海外から自社ECショップへの集客術
 ●関税・免税はどう対処すればいい?


など

[第2部]

■世界地域別:進出とらの巻
第1部「海外を相手にする3つのアプローチ」を、自社ではどの国に仕掛ければいいでしょうか?
市場、文化、国民性、言語、法律、税制などアジア、ヨーロッパ、アメリカ、その他。地域独特の課題とクリアするヒントを解説します。

●自社の商品はどの国が狙い目?
 ターゲットにする国の選定基準

●各地域別攻略のヒント
 中国、東南アジア、アメリカなど


[第3部]

■言葉の壁をのりこえろ!

・ただの自動翻訳では客は集まらない!
・翻訳サービスの実際:作業期間・費用感
・サイトの海外対応で必ずぶつかる諸問題をできるだけ低予算で解決する
・テキストを使わないアプローチ



[第4部]

■海外戦略は決済対応が基本!

・地域別決済システムの有利不利・そのキメテ
・各国の決済事情への対応方法
・海外との決済関連の注意点
・低コストで導入できるサービス

など

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