2018.11.15
外国人戦略を実現する「Wovn.io」が注目を集める理由 “インターネットのローカライズ”。多言語化対応のためのソリューション
Webサイトのローカライズ、つまり外国人にとって最適なサイト構築を可能にし、多言語化対応できるソリューションが「Wovn.io」(ウォーブンドットアイオー)。さまざまな企業から多くの支持を集め、導入する要因について取材を行った。
上森 久之
Wovn Technologies(株) 取締役COO/公認会計士
1万を超えるWebサイトで導入 本質を追求した多言語化サービス
「Wovn.io」は、多言語化対応のためのソリューション。Webサイトをはじめインターネット全体のローカライズが難なくできることを設計思想に開発された。いわゆるツールではない。そもそもローカライズとは、現地外国人/在日外国人/訪日外国人に向けた、“外国人戦略”を実現すること。Wovn.ioは、「なぜ多言語化?」という戦略レイヤーからツールを通じた多言語化対応、中長期的な運用までをカバーし、「テクノロジーで外国人戦略を推進する」というスタンスをとる。
インバウンドユーザーを念頭に多言語化対応が求められる昨今、(株)エイチ・アイ・エスや東京急行電鉄(株)など、技術力の高さに着目した大手企業が次々と導入。最大40言語以上、1万2,000以上のWebサイトで活用されている。
Wovn.ioのタグライン「Localize the Internet」とは、どの国や地域、母語を持つユーザーでも最適化されたWebサイトを享受できるようになること、という意味が込められている。
「確かに翻訳は重要ですが、それは多言語化対応におけるごく一部の課題です。翻訳以外にも対応すべきことを、私たちの知見や技術力で、一気通貫に解決できる。それがWovn.ioです」(上森久之さん、以下同)
戦略策定や運用のサポートまで継続的に多言語対応を支援
Wovn.ioの本質は、「なぜ」多言語化対応なのかという出発点から、検討や考察を深めていけるところにある。さらに中長期的な運用を見据えるところまでの一連の行動全体を「多言語化対応」だと捉え、対応できるソリューションとして提供している。
つまり、多言語化対応を巡って面全体をフォローするサービスであり、テクノロジーの力で業務効率と大幅なコスト抑制の両面を支える。
「昨今の状況を考えると、事業者側は直接海外に向けて、もしくは日本に住む外国人、旅行で訪れた外国人に向けて、それぞれのニーズに沿ったメッセージを自ら伝えられるとベターな時代です。Wovn.ioを導入すれば、自社で技術的な開発をする必要はないので、事業者側は技術をWovn.ioに任せた分、より“伝えること”に注力できます」
多言語化後進国でもある日本のWebサイトについて、もっとWebのローカライズを推進するためには、Wovn.ioが負う使命は軽くない。
「今夏から、規模にかかわらず多言語化に興味のある個人、事業者に対して、無料診断サービスを始めています。対面での打ち合わせを含めて約1カ月で診断内容を無償で提供します」
「実はこの商材、外国人のニーズがあるかも」といった自社商品やサービスを抱えている読者は、ぜひ一度相談してみるといいだろう。
より自社のニーズに踏み込んだ多言語化を望む場合でも、きめ細かな対応が機能として実装されている。ユーザーのデバイス環境から自動で最適な言語を選択する「自動言語マッチング」機能や、ブラウザ別/デバイス別など精緻な分析を可能にする「独自解析プラットフォーム」などがそうで、より高度な機能で長期的な運用支援をしてくれるはずだ。