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One's View コラム Web Designing 2018年10月号

【コラム】「音声AI」導入から得られた学び 今号のお題「AI」

さまざまな方々に、それぞれの立場から綴ってもらうこのコラム。ひとつの「お題」をもとに書き下ろされた文章からは、日々の仕事だけでなく、その人柄までもが垣間見えてきます。

今号のテーマが、AIをビジネスに導入する考え方や方法ということで、ローソン社でAIを導入して行っていることをいろいろと洗い出してみました。たとえば「出店予測」や「受発注」といった社内システムだけでなく、「LINEのチャットボット」などお客様との接点や、公表してはいないものの、既にその他多くの部門でも利用、あるいは利用の検討をしています。

私の担当している分野に限れば、「AIチャットボット」と「音声AI」があげられます。AIチャットボットはローソンのLINEで導入していますが、以前にご紹介しているので、今回は音声AIについて取り上げようと思います。

2018年4月にAmazonアレクサのスキル「ローソンラジオ」をストアでリリースしました。このスキルは、ローソンの店舗だけで流れる店内放送の一部をAIスピーカー「Amazon Echo」から聞けるというもので、一日に数千人のユーザーが利用してくれています。実はコンビニエンスストアでは、新商品が火曜日に発売されることが多いため、店内放送も火曜日に更新されるものが多いのです。そのため、スキルのコンテンツも毎週差し替えており、この作業はプロモーション部の遠藤君が必死に頑張ってくれています。

スキルでは、特別に声優さんのボイスの許可をとって流しており、先日は敬愛する大塚明夫さんと田中敦子さんのボイスや、バーチャルYouTuber、キズナアイちゃんのボイスで放送したところ、かなり好評でした。店内放送が聞けるだけでなく、他にも、利用回数に応じてあきこちゃんが話す内容を変化させたり、スピーカー起動時に占いをしてくれる機能もついています。

ちなみに、スキルで使われている音声は、東芝デジタルソリューションズ様の合成音声ソフトで自動的に組み合わせた声によって会話を行っています。このソフトは、もともとカーナビ用に開発された技術を応用しているそうですが、昨今の音声AIの登場にともなって、これまでにない新たなニーズが増えているとのことでした。

思えば音声AI導入時のこと。「音声AIのUI」という意味がイマイチ理解できず、エンジニアのメンバーたちの話す言葉がさっぱりわかりませんでした。けれども、スキルのローンチを経験したことで「他でもこういった応用ができるかな?」と思うほどに、多くの学びがありました。当初は「直接的にお客様への販促ツールにはならないかな」と感じていたのですが、決してそんなことはなく、敬遠しなくてよかったと思います。

 先日のLINEカンファレンスでも発表しましたが、今号が本屋さんに並ぶ頃には、LINEのAIスピーカー「LINE Clova」のスキルもローンチされていると思います。LINEならではの機能も加えたスキルになっていますので、LINE Clovaをお持ちの方はぜひお試しください。

 

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Amazonアレクサのスキル「ローソンラジオ」では、家にいながらにローソンにいる気分が味わえ、実はお店と同じ時報も聞けたりします。Amazon Echoをお持ちの方はぜひダウンロードしてみてください。LINE Clovaのスキルも使ってみてくださいね https://www.amazon.co.jp/Lawson-Inc-ローソンラジオ/dp/B07C5MBQ57

 

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ナビゲーター:白井明子
(株)ローソン マーケティング本部 シニアマネジャー  デジタルドリブンな取組の推進を担当。「Web人大賞」、日経ウーマン「ウーマン・オブ・ザ・イヤー準大賞」受賞。ACC新事業検討委員会委員、法政大学イノベーションマネジメント研究センター客員研究員。http://www.lawson.co.jp/

掲載号

Web Designing 2018年10月号

Web Designing 2018年10月号

2018年8月18日発売 本誌:1,530円(税込) / PDF版:1,200円(税込)

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【今】
【ビジネス活用】
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超実践的・AIのビジネス導入ノウハウの決定版!
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AIが注目されはじめてからはや数年。
AIは「知る/理解する」段階から「利活用する」段階へと移行し始め、ビジネスに導入しようとする動きが活発になってきました。
一方で、いかに自社のビジネスに合った使い途があるのかを見極めるのが難しいという声があるのもまた事実。
自社の持つデータでAIをフル活用、作業効率化はAIで実現…などと考えてみるものの、課題解決も手段として
うまく結びつかずに思考停止してしまうなんてことが多いのもまたいまの現状ではないでしょうか。

本特集は、「いま」「ビジネス活用」「課題解決」をキーワードに、ビジネスにAIを導入するための考え方と方法を紹介します。
さらに、Webビジネスと親和性が高いと言われるチャットボット、今後ビジネス活用が期待される音声AIについて、
課題解決という点から事例を添えながら具体的に解説します。
最先端のAIを理解しながらも、ビジネスに活かすための知識を得る。本特集を通じて、AIについてもう一歩先の理解をしてみませんか?

●これってAI? Q&Aで把握する「AI理解度」
●未来ではない”いま”のAI 
●データで知るAIビジネス活用のいま

■課題から見る”使える”AIサービス_ビジネス導入のポイント
●チャートで理解してみよう「ビジネスとAIの相性/相関図」
●課題ありきで考える、いま使えるAIサービス
●AIを自社ビジネスに落とし込むための「3つのポイント」

■Webビジネスで使えるAI(チャットボットと音声AI)
●音声AIを知らずしてビジネスは語れず
●音声AIがビジネスで解決できること
●音声UIの考え方とスキル制作のポイント

●チャットボット導入のメリット
●チャットボット導入のプロセス
●チャットボット制作のコツとワザ

●AI人材、どう育てる?


<こんな方にオススメです>
■周り(上長)がAIと騒いでいるが、正直未だはっきりわかっていない
■競合がAIを導入したと聞いて、対抗しなくてはいけない
■未だに「自分たちの仕事が取られるのでは?」と戦々恐々としている
■とは言ってもまだまだ、中小企業の自社では予算もないし先の話だと思っている
■AIを導入すればなんでもできるようになると思っている
■Webサイト運営に効果的なAI活用を知りたい

10月号特集内のP058におきまして、AI Startup Studio by LedgeのURLを誤って記載しておりました。以下に訂正するとともに、読者のみなさまならびに関係者のみなさまに深くお詫び申し上げます。

AI Startup Studio by Ledge
https://www.ai-startupstudio.ai/

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