2018.07.23
採用サイトに必要なクリエイティブのポイントとは!? 求職者の気持ちを「おっ!」と惹きつける
採用の在り方が多様化している中、コーポレートサイトや自社の採用サイトが担う役割とは一体なんなのか?その役割を踏まえたうえで、採用サイトの“クリエイティブ”を考える必要があります。そのヒントについて、多くの企業の採用サイト制作に携わる株式会社フォーデジットの西本泰司さんが教えてくれました。
コーポレート・採用サイトが採用シーンに登場するタイミング
求職者によるファーストコンタクトの手段が、採用メディアやイベントに限らず多様化する時代。コーポレートサイト内での採用ページは、比較検討のフェーズで本領を発揮します。「この企業に応募したい」など候補がある程度絞り込まれたところで、比較材料となる情報を集めるためにコーポレートサイトに訪れるケースが多いです。
サイトが活用されるのが比較検討フェーズであるという特性を踏まえると、パッと見て「おっ、いいな!」と思う情緒面、「価値観や制度」など比較検討できる詳しい情報面での差別化が必要になります。そのコミュニケーションの手法として「5W1H」を用いて伝えていくのですが、「私たちはこんな人を求めています」というメッセージを色濃く伝える必要がある採用の文脈の中では、特に「Where=どんな場所で働いているのか?」「Who=どんな人が働いているのか?」「Why=なぜ今のビジネスをやっているのか?」が大事だと考えます。加えて、実際にどう働いてどう成長するという「How」をしっかりと伝える必要があるというのは、採用サイトならではの特徴。その企業の価値が訴求でき、「いい会社だな」と思ってもらえることができれば、採用プロセスはうまく運びます。
採用サイトは“コミュニケーション” 誰と会話をするのか?
最近のWebサイトを通じたコミュニケーションのキーワードは、エンパシー(共感)。企業と求職者の距離をどう近づけるかということです。「こんな人を求めています」と企業がいくら発信しても、個性がなく、ロボットのような相手には共感することも、関係性を築くこともできません。比較検討というフェーズだからこそ、価値観だったり、理念だったり、企業が目指す将来などが明確に表れていて、競合他社よりもなんだかよさそうだと感情を動かしてもらうことが大切。目指すべきは、企業が発する価値観が求職者の琴線に触れ、共感してもらうコミュニケーションです。そこで考えたいのが、「しゃべる人=企業」と「聞く人=求職者」について。まず企業のペルソナをつくり、企業の人格を形成すること。しゃべる人=自分たちの企業は、どのような価値観を持って、どんな人に向けて、どんなことをしゃべるのかを、企業の戦略や採用の戦略などをもとに明確にしていきます。聞く人である「どんな人に」というターゲットに向けて、どんな言葉で、どんなトーンでしゃべるのがいいのかということと、大枠のコンセプトやメッセージングの方向性、採用ページコンテンツのプランニングを行うことが、採用活動をブレなく行うベースとなります。