WD Online

特集一覧 Web Designing 2018年6月号

UX視点で捉えるFacebook運用 企業とユーザーのギャップを埋めよう

SNSは、企業サイトやブランドサイト以上にユーザーとの距離が近いメディアです。だからこそ、ユーザーの視点を大事にした運用が成果を大きく左右します。Facebookを事例に、UX視点を取り入れたSNS運用を考えてみましょう。
Illustration:高橋美紀

株式会社D2C dot
デジタルを活用したマーケティングサービス全般を提供。Webサイト、SNS、アプリなどの制作クリエーティブ領域で、プランニングからオペレーションまでを手がける

Facebook運用を見直す3つのステップ

Facebookページを始めたものの、運用しても反応を得られず、社内からも評価されない状態で留まっている企業は少なくないでしょう。それを見直すために取り入れたいのがUXの視点です。ここではこれを、「現状把握と検証」「企画と制作」「レポートと振り返り」という3つのステップで実践的に紹介していきます。

(1)現状把握と検証では、まず自社の投稿内容を数字で見える化します。併せて、同業他社などベンチマークとなる他のFacebookページの投稿についても同様の表をつくり、比較しながら自社の状況を見直しましょう。また、読者層も改めて確認する必要があります。自社の商品やブランドのターゲットと、Facebookページの読者は重なっていないかもしれません。それらを調べた上で、自分たちにできていること・できていないことを把握していきましょう。

(2)企画と制作では、ユーザーの立場でクリエイティブに向き合っていきます。とはいえ、UXデザインで行われるユーザーインタビューやカスタマージャーニーマップほどのコストや労力は、Facebookページにかけられないことがほとんどでしょう。そこで、(1)で分析した情報が役に立ちます。数字を読み込んで読者像を想像し、どんな目的でどんなポイントをどのように届けていきたいか、考えてみましょう。それぞれの投稿で何をしたいのか、目的を明確にしておくことが次のステップへつながります。

(3)レポートと振り返りでは、毎月の投稿を(1)と同じような形式で表にまとめながら、(2)で設定したそれぞれの目的をどれだけ達成できたかを評価します。これによって狙いがうまくいった場合・いかなかった場合の知見が蓄積され、次の企画に活かすことができます。

SNSは(特にFacebookは)企業にとってユーザーの反応や商品とのリアルな関係性をダイレクトに知ることができる場です。ここでの知見はSNSの運用に役立つだけでなく、全体のマーケティング活動へ還元されることもあるでしょう。

そのためにも、読者を理解した上で目的を持った投稿を繰り返すことが重要になります。では、実際にワークシートを使いながらステップをたどっていきましょう。

 

自分たちの現状を把握し、検証してみよう

初めの一歩は、まず現状がどうなっているのかを数字で把握することですそれを読み込むことで読者のリアリティを感じ、投稿への反応やアクションから行動とその理由を推測していきましょう。自社のページに必要なものが見えてくるはずです。

数字の検証から、良い点・悪い点を洗い出し

Facebookは投稿することがゴールではなくスタートです。投稿に対する読者の反応から次の取り組みが始まります。しかし、ただいいね!やシェアの数を見守るだけではやるべきことは見えてきません。そこで、まずは一覧にして俯瞰してみましょう。自社の直近10件の投稿について、投稿内容とリーチ数・反応数(いいね!・コメント・シェアの数)・エンゲージメント率を右の表Aに記入します。

それができたら数字と内容の関係を読者の目線で検証してみましょう。いいね!が少ない投稿は、読者の興味にあっていたでしょうか? コメントが少ない投稿は、情報が一方通行ではなかったでしょうか? 一つひとつの数字から何に対してどんな反応があったのか・なかったのかを検証し、読者の行動を推測してみましょう。参考にしている他社のページがあれば、その投稿についても同じように記入し比較します。大きく異なる点はあるか、その理由は何か、考えてみましょう。

次に、どんな人が投稿を見ているのかを確認します。ファン(Facebookページにいいね!をした人)と、記事がリーチした人、アクションした人の性別・年代などの構成比を右のグラフBにそれぞれ記入してみましょう。構成比が異なっているものはありませんか? ファンの構成比だけを見て投稿内容を考えていないでしょうか。

またグラフだけでなく、いいね! やシェアをしてくれた人の一覧を表示して目視することも大切です。名前やアイコンなどから、数字以上のリアリティを持つことができます。A・Bの結果と併せて、自社の投稿をどんな人が見てくれているのかを理解しましょう。

このように現状の検証を行った上で、右の表Cで自分たちの投稿の良い点・悪い点をチェックしてみましょう。できていない項目については、参照ページのワークシートを参考に改善策を考えていきます。

続きを読むためにはログインが必要です。
マイナビBOOKSの「WD Online全文購読サービス」(有料)をご利用ください。

マイナビBOOKSへの新規会員登録もこちらから。

定期購読者はオンライン版が読み放題 !!
雑誌『Web Designing』の定期講読者には、
WD Onlineの全文購読サービスを無料でご提供しています。
詳しくは「定期購読のご案内」をご覧ください。

掲載号

Web Designing 2018年6月号

Web Designing 2018年6月号

2018年4月18日発売 本誌:1,530円(税込) / PDF版:1,200円(税込)

Webビジネスの成功は【UX視点のコンテンツ】にある!

サンプルデータはこちらから

【その情報を一番欲しがっているユーザー】に、
【最適な形】で、
【発信側の希望通りの行動】を促す
UX視点のコンテンツ戦略・制作方法!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・

UXでキラーコンテンツを生む方法

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・

近年、盛んに「UX」の重要性が叫ばれていますが、それはサイトのデザインだけの話ではありません。
Webに掲載し、ユーザーに読んでもらう・見てもらう「コンテンツ」こそ、Webビジネスの成否を握っていると言えます。

例えば自社の商品を「もっとも必要としている人」に、商品の魅力を十二分に理解してもらい、前向きな反応をしてもらうには、
サイトに載っている情報(キャッチコピーや説明文、ビジュアル、映像など)が刺さらなければ意味がありません。

その確度を上げるために有効なのが、「UX」視点です。
Web Designing 6月号では、より実践的に、UXの考え方を実際のWebビジネスに落とし込むための方法を網羅しました。
誌面を読んで、実際に手を動かしてみてください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「質問に答える」「付箋を貼る」「定型書式に書く」だけで、
自社に必要な「ユーザー視点のコンテンツ」が見えてくる!

◆答えるだけ!自社サイトに足りない“愛”診断
質問に答えて、どれだけターゲットになる読者のことを把握しているか、ユーザー目線で見られているか、現状を把握しましょう。


◆貼るだけ!付箋ではっきりさせる課題と方針
自社サイトをユーザーにとって何の役に立つものにしたいか、どんな情報を公開べきかが見えてきます!


●書くだけ!自動化できるテキストコンテンツ制作用フォーマット
定型の書式に書いていくだけで、文章が苦手な人でも効果が期待出来る文章が出来上がります!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆ユーザー調査・設定
コンテンツの成功は「ペルソナ」にある!伝えたい「読者像」を浮き彫りにする調査・考察方法

◆コンテンツ戦略設計とKGI/KPI設定
浮き彫りにした対象読者に、[何を][どのように]提供し、[どう感じてもらうか][どういった行動を取ってもらいたいか]の戦略の立て方

◆コンテンツ制作
届けたい相手の「行動変容」を促すユーザー目線(UX視点)の具体的テキスト・コピー・ビジュアルその他の作り方・限られたリソースを有効利用した制作体制の作り方


●これからはSEOに加えて、「SXO」が重要!
いかに検索で行き着いたユーザーの意図を捉えたコンテンツを作成し、検索体験を満足いくものにできるかどうかが今後のWebビジネスには必須になります。そのためには、UX視点での分析・施策が欠かせません。

■コンテンツの見せ方
せっかくのコンテンツ、一生懸命会心の作を作っても、見てもらわなければ意味がありません。コンテンツの「見せ方」も、ユーザー目線を持って考えなければ、「見えてるのに認識されない」「結局記憶に残らない」ということが往々にして起こり得るのです。では、発信するコンテンツを効率的に効果的に見せるにはどんなことを考えればいいのでしょうか。


<こんな方にオススメです>
■中小企業のWeb担当者
 ・自社メディアにかける予算なし
 ・本業の片手間でやらざるをえない
 ・プロジェクトチームを組める余裕はない

■引き継いだ、やる気だけはある未経験の担当者
 ・何書いていいかわからない

■自社メディアを始めてはいるが、停滞期に入っている
 ・PVが下がりもしないけど伸びもせず、サイトが役割を果たしているかわからない

■UXをまずは何から始めていいのかわからない
■UXってデザインだけじゃないの?
■そもそもUXってなにがよくなるの?
■部署を横断して取り組むべきなのはなんとなくわかっているが、説得する自信がない
■理論だけではなく、現場で実践していることが知りたい

編集部からのおすすめ記事

この記事を見た人はこんな記事も見ています