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知的財産権にまつわるエトセトラ Web Designing 2018年6月号

知的財産権に関する資格 ~青山ではたらく弁護士に聞く「法律」のこと~

身の回りに溢れる写真や映像、さまざまなネット上の記事‥‥そういった情報をSNSを通じて誰もが発信したりできるようになりました。これらを使ったWebサービスが数多く誕生しています。私達はプロジェクトの著作権を守らなくてはいけないだけでなく、他社の著作物を利用する側でもあります。そういった知的財産権に関する知っておくべき知識を取り上げ、毎回わかりやすく解説していくコラムです。

今回は少し趣向を変えて、知的財産権に関する資格をご紹介します。

知的財産権のスペシャリストというと真っ先に思い浮かぶのは「弁理士」です。特許権や商標権などについて特許庁への出願業務や、知的財産権に関する裁判での代理人となることもできる、独立開業も可能な強力な資格です。試験は、短答、論文、面接の3段階に分けて実施され、平成29年度の合格率は6.5%、合格者の平均受験回数は4.2回という、国家試験の中でも最も厳しいものの1つなので、ややハードルは高いかもしれません。

この弁理士試験を目指す場合は、LEC東京リーガルマインドやTACなどの受験予備校に通ったり、通信講座を受講するのが一般的です。

2つめは知的財産管理技能検定試験に合格すると得られる国家資格の「知的財産管理技能士」です。1級から3級まで設けられており、政府の知的財産戦略本部の「知的財産推進計画2017」でも推奨されている試験で、知的財産権についての知識や管理能力を示す資格として、学生はもちろん、社会人にとっても取得することでさまざまなメリットが期待できます。

資格取得のためには学科試験と実技試験の両方に合格する必要がありますが、片方に合格すると翌々年度まではその科目の受験は免除されます。合格率は、受験する級によっても異なりますが、最もやさしい3級はおおむね3分の2程度が合格をしています。

受験勉強には、弁理士と同様の受験予備校にも講座がありますが、3級であれば市販のテキストで過去問題をしっかり勉強すれば取得することは十分可能なので、まずは3級を目標としてみたらどうでしょうか。

以上の2つが特許権や商標権なども含んだ知的財産権全般に関する資格であるのに対して、著作権に限定した試験が「ビジネス著作権検定」です。2004年から始まった比較的新しい民間資格ですが、著作権に特化した国内唯一の検定試験なので、著作権だけを集中的に学びたい人、学んだということをアピールしたい人にはいいのではないでしょうか。難易度に応じてBASIC、初級、上級の3つがあり合格率は56.9%(平成28年度)です。上級に合格すると、前述の知的財産管理技能検定の1級(一部)の学科試験が免除されたり、2級の受検資格として認められるなどのメリットもあります。

これについては、初級は公認セミナー、初級と上級にはeラーニングや通信講座があります。公認のセミナーは2日間の集中講義の終了後、直ちに受験でき、受講生の合格率は90%を超えているそうです。短期間で効率よく学べて資格も取得できるので、気軽に受講できると思います。

春を迎え、一念発起で今年は知的財産権に関する資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。

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今回紹介した知的財産権に関する3つの資格の特徴
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Text:桑野雄一郎
1991年早稲田大学法学部卒業、1993年弁護士登録、2003年骨董通り法律事務所設立、2009年より島根大学法科大学院教授。著書に『出版・マンガビジネスの著作権』社団法人著作権情報センター(2009年)など。 http;//www.kottolaw.com/

掲載号

Web Designing 2018年6月号

Web Designing 2018年6月号

2018年4月18日発売 本誌:1,530円(税込) / PDF版:1,200円(税込)

Webビジネスの成功は【UX視点のコンテンツ】にある!

サンプルデータはこちらから

【その情報を一番欲しがっているユーザー】に、
【最適な形】で、
【発信側の希望通りの行動】を促す
UX視点のコンテンツ戦略・制作方法!

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UXでキラーコンテンツを生む方法

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近年、盛んに「UX」の重要性が叫ばれていますが、それはサイトのデザインだけの話ではありません。
Webに掲載し、ユーザーに読んでもらう・見てもらう「コンテンツ」こそ、Webビジネスの成否を握っていると言えます。

例えば自社の商品を「もっとも必要としている人」に、商品の魅力を十二分に理解してもらい、前向きな反応をしてもらうには、
サイトに載っている情報(キャッチコピーや説明文、ビジュアル、映像など)が刺さらなければ意味がありません。

その確度を上げるために有効なのが、「UX」視点です。
Web Designing 6月号では、より実践的に、UXの考え方を実際のWebビジネスに落とし込むための方法を網羅しました。
誌面を読んで、実際に手を動かしてみてください。

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「質問に答える」「付箋を貼る」「定型書式に書く」だけで、
自社に必要な「ユーザー視点のコンテンツ」が見えてくる!

◆答えるだけ!自社サイトに足りない“愛”診断
質問に答えて、どれだけターゲットになる読者のことを把握しているか、ユーザー目線で見られているか、現状を把握しましょう。


◆貼るだけ!付箋ではっきりさせる課題と方針
自社サイトをユーザーにとって何の役に立つものにしたいか、どんな情報を公開べきかが見えてきます!


●書くだけ!自動化できるテキストコンテンツ制作用フォーマット
定型の書式に書いていくだけで、文章が苦手な人でも効果が期待出来る文章が出来上がります!

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◆ユーザー調査・設定
コンテンツの成功は「ペルソナ」にある!伝えたい「読者像」を浮き彫りにする調査・考察方法

◆コンテンツ戦略設計とKGI/KPI設定
浮き彫りにした対象読者に、[何を][どのように]提供し、[どう感じてもらうか][どういった行動を取ってもらいたいか]の戦略の立て方

◆コンテンツ制作
届けたい相手の「行動変容」を促すユーザー目線(UX視点)の具体的テキスト・コピー・ビジュアルその他の作り方・限られたリソースを有効利用した制作体制の作り方


●これからはSEOに加えて、「SXO」が重要!
いかに検索で行き着いたユーザーの意図を捉えたコンテンツを作成し、検索体験を満足いくものにできるかどうかが今後のWebビジネスには必須になります。そのためには、UX視点での分析・施策が欠かせません。

■コンテンツの見せ方
せっかくのコンテンツ、一生懸命会心の作を作っても、見てもらわなければ意味がありません。コンテンツの「見せ方」も、ユーザー目線を持って考えなければ、「見えてるのに認識されない」「結局記憶に残らない」ということが往々にして起こり得るのです。では、発信するコンテンツを効率的に効果的に見せるにはどんなことを考えればいいのでしょうか。


<こんな方にオススメです>
■中小企業のWeb担当者
 ・自社メディアにかける予算なし
 ・本業の片手間でやらざるをえない
 ・プロジェクトチームを組める余裕はない

■引き継いだ、やる気だけはある未経験の担当者
 ・何書いていいかわからない

■自社メディアを始めてはいるが、停滞期に入っている
 ・PVが下がりもしないけど伸びもせず、サイトが役割を果たしているかわからない

■UXをまずは何から始めていいのかわからない
■UXってデザインだけじゃないの?
■そもそもUXってなにがよくなるの?
■部署を横断して取り組むべきなのはなんとなくわかっているが、説得する自信がない
■理論だけではなく、現場で実践していることが知りたい

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