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せかいと未来 Web Designing 2018年4月号

コンテンツとしての「井戸の水」 コンテンツとしての「井戸の水」

東京・神保町に位置する定食屋「未来食堂」をご存じでしょうか? エンジニアとして勤めた小林せかいさんが、オープンソースの概念を飲食業で実践する素敵なお店です。そんな小林さんの頭のなかをオープンにするこの連載。はたして、どこにたどり着くのでしょうか!

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東京・神保町に開店した“ふつう”をあつらえる、ふつうじゃない定食屋。「まかない」「ただめし」「あつらえ」といったオープンな仕組みと、店主(女将)の想いに共感する人たちが日々集う“場”として、食事をメインに、新たな「価値」と「出会い」、「居心地の良さ」などを提供し続ける。 http://miraishokudo.com/
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これは、未来食堂を始めてすぐ、初めて受けたインタビューが3万シェアを記録し、驚異的なバズとともに次から次へと届く取材依頼に疲弊していた時に、ある友人からもらったアドバイスです。

“動画”の話をしましょう。デバイス普及や通信環境向上に伴い、誰でも簡単な操作で動画を送受信出来るようになりました。特に動画投稿は、スマホ一つで出来るのでずいぶん敷居が下がっていると聞きます。個人でやっている小さなお店や、個人自体がスマホで日常を撮影してビジネスに繋げているのだとか。

例えば風呂屋が「ちょっとした風呂掃除のコツ」を動画で投稿してくれるなど、通常は隠されているプロの技が動画公開されるのは喜ばしいことです。元ITエンジニアの私にとって、「公開することでさまざまな人の手が加わり、より良いものになっていく」というオープンソース的な考え方はとても好ましく思います。“まかない”(誰でも50分手伝うと一食無料になる仕組み)を通じて飲食店運営のノウハウを惜しみなく公開しているのも、月次決算を公開しているのも、“動画”ではありませんが、通常は隠されているノウハウを公開するという意味では等しいでしょう。

再び話は冒頭の言葉へ。いつでもどこでも、何でも公開できる環境だからこそ、公開しているものが“自分”なのか“自分のつくったコンテンツ”なのかに注意する必要があります。“自分のつくったコンテンツ”で人を楽しませることができるうちは健全です。でも、意識しないとあっという間に井戸は枯渇します。水が出なくなり、売るものが井戸しかなくなると、とても危険な状態です。

非常に抽象的なアドバイスで申し訳ありません。ただ、もう何十回とメディアで“動画”撮影された(先週はテレビ朝日さんの特集に出ました)私が、動画ブームの今、一番伝えたいことなのです。

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カメラを向けられると、“自分”に焦点が当たっているのか、“自分のつくったコンテンツ”に焦点が当たっているのか、意外とよくわかるものです。世の「もっと水を汲み出せ」という要望は、年々激しさを増しているように思います。疲弊しない程度に、程々に底なし沼でありたいものです。 

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※この連載のネタ帳はGitHub Gistにて公開しています。
http://miraishokudo.com/neta/web_designing
内容についてご質問、アイデアのある方はお気軽に。

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Text:小林せかい
東京工業大学理学部数学科卒業後、日本IBM、クックパッドで6年半エンジニアとして勤めた後、1年4カ月の修行期間を経て「未来食堂」を開業。自称リケジョ。その他、詳しいプロフィールは公開されている情報をご覧ください。 https://goo.gl/XpwnMQ

掲載号

Web Designing 2018年4月号

Web Designing 2018年4月号

2018年2月17日発売 本誌:1,530円(税込) / PDF版:1,200円(税込)

「制作費が高い」「時間がかかる」「手間がかかる」を一変させる Web動画で集客するための「新常識」!

サンプルデータはこちらから

◆Web動画で[集客]5つの新常識◆

「Webサイトに動画」が当たり前な現在
必ずしも「お金」「時間」「人足」をかければいいってもんじゃない!

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ただ「まんじゅうを蒸す湯気」の動画を毎日流すだけで
Instagramフォロワーが約5,000人!

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「Webマーケティングには動画が効く」そう言われ始めてはや数年。スマートフォンの普及、プラットフォームの拡充、インターネット環境の整備など、動画を取り巻く環境は日を追うごとに発展し、動画はもはや「当たり前」になっています。

とはいえ、動画制作といえば未だ「制作費が高い」「時間がかかる」「手間がかかる」というイメージが根強く残っています。
「集客やマーケティングに動画は必須だ!」それはわかっているけど、そんな簡単にできるもんじゃないよ・・・。

そう思っている方!そんな「古い常識」は捨て去ってください。
現在では、予算、時間、人足の都合に合わせ、最適な規模での動画施策が可能なのです。

「スマホ1つで撮りっぱなし」でも効果が上がる方法があります!


本誌では、
「予算なし・時間なし・人手なし」でも効果が上がる動画制作・運用の仕方から
さらに一歩進んだ動画マーケティングの方法、
これから主流となる動画施策のトレンドまで、

2018年に動画施策を実施・運用する上で知っておくべき「新常識」を、事例を交え現場レベルで丁寧に解説します。


<こんな方にオススメです>
・動画制作って、お金かかるんでしょ?
・動画制作って、時間かかるんでしょ?
・動画制作って、手間がかかるんでしょ?
・予算なんてないのに、「動画は必須だ」と上司から注文された・・・
・動画の効果測定はどこを見ればいいのかわからない
・いますぐ取りかかるには何から始めればいい?
・効率よく成果をもたらすためのテクニックを知りたい

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