2017.11.30
[ビジネス編04]複数の下請け業者どこに依頼するか選べない
仕事をしていると、業者の選定に限らず、複数の候補から1つを選んだり、優先順位をつけたりしなければならない場面に直面します。どうやったら誰もが納得する基準で選択ができるのか…、その悩みを「数字」が解決します!
客観的な判断基準を共有できる、「重み付け評価」
仕事では、いくつかの事象から適切なものを選ぶ力が求められることが多々あります。評価というのは多角的にするものなので、「この側面ではA社が優れているけれど、この側面では圧倒的にB社が優れている」など、何をもって判断の根拠としたらいいのか迷うことがあります。また、人によって重要視するポイントが異なることも多いので、周囲の人に相談をしすぎてかえって判断できなくなった、ということも少なくありません。そんなときに役立つのが、数理的根拠に基づいて選択する力、「選択力」です。
選択力でぜひマスターしてほしいのが、「重み付け評価」の選択方法です。これは、検討すべき評価対象を点数化し、点数の高いものから選択していく、あるいは優先順位をつけていくというものです。
たとえば5つの企業を評価する場合、どのポイントで評価をしていくのか、評価項目を決めていきます。見積価格、納期、購入実績、企業与信など、項目は状況に合わせて設定し、それぞれを5段階評価で点数化します(手順①)。ピックアップした評価項目のうち、どの項目を重点的に評価したいのか優先順位をつけ、それに従い「重み」を付けていくわけですが(手順②)、何をどの程度優先的に判断するのかで、重み付けを変えていきます。あとは、各項目に割り振った点数に重みをかけて総合評価点数を算出するだけです(手順③)。1つの項目だけではなく、いくつかの項目を点数化して複合的に評価をするため客観性が増します。
ちなみに、このような計算方法を「積和」といい、表計算ソフトの「SUMPRODUCT」という関数を使うと、あっという間に計算できて便利です。