SNS広告の予算と費用対効果の基準とは? 事例詳細|つなweB

 

リーチを得にくいFacebook フォロワー獲得は広告が有効

Facebookにアカウント開設時した場合、最初の段階で大きく2つの理由からリーチが獲得しにくい状況になっています。ひとつは検索にヒットせず見つけづらいこと、もうひとつはシェアされにくい、ということです。そのため、フォロワーを自然に増やそうと思ってもなかなか増やせないのが現状です。

Twitterの場合はある程度リツイートされるとリーチを獲得でき、フォロワーも増えるのですが、Facebookではよほど大きなブランド力がないと最初からシェアが広がることは期待できないでしょう。ある程度のフォロワーを獲得しようと思ったら、広告を活用することが効果的と言えます。

それ以外の広告メニューとしては、例えば新商品のPR動画が制作されたら、それを使った動画広告を出したり、リーチを獲得するために通常の投稿にADをつけて配信することなどが考えられます。

 

予算や指標、広告掲載中はこまめに管理画面をチェック

フォロワー獲得を目的とした場合、Facebook・Twitterなら1人あたりの獲得単価は150~200円程度が目安になっています。これに獲得したい人数をかけると、広告予算の目安が立てられます。

アカウント開設時やキャンペーン目的であれば、1~2カ月間程度を目安に太く短く出して一気に集めることが効果的です。また、投稿を届けたり、動画を見てもらうなど、コミュニケーションを目的とする場合には、長期的に出した方が良いでしょう。

広告掲載中は管理画面の各指標に注目しておく必要があります。メニューによって異なりますが、フォロワー獲得を目的とするなら獲得単価、動画広告なら再生単価、リンク掲載ならクリック単価などです。

Facebookの場合、どのメニューでも共通して注目する必要があるのは「関連度スコア」です。これはクリエイティブの評価を表す指標で、10が最も高く、7を下回ると一気に広告効果が悪くなります。それ以下になったらクリエイティブを差し替え、7以上をキープできるようにしましょう。

Twitterに関しては、メニュー別の平均CTRを上記の表にまとめました。フォロワー獲得広告ならCTR平均0.1~0.3%程度、動画なら平均再生率20%程度など、この表にある値を目標にすると良いでしょう。

広告予算の立て方
フォロワー獲得単価に目標フォロワー数をかけると広告予算の目安がわかる。リンクや動画再生でも同様
Twitterの広告コストとCTRの目安
出展:Twitterホワイトペーパー『キャンペーン目的の選び方』より「参考KPI
笠井美史乃
※Web Designing 2017年12月号(2017年10月18日発売)掲載記事を転載

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