SNSではユーザー数や年代層別利用率をチェックする 事例詳細|つなweB

 

関係構築、拡散、ブランディング 目的によって最適なメディアは?

SNSはそれぞれユーザーの傾向が異なり、その特徴によって使われ方や情報の伝わり方にも違いがあります。企業のSNSマーケティングにおいてよく候補に上がるのがFacebook・Twitter・Instagramです。

Facebookは投稿に対するコメントや反応が一覧できるなどコミュニケーションの全体が見えやすいので、ユーザーとの関係性を深めることに適しています。ユーザー同士のコミュニティとしても活用することができますね。認知を広げたり情報の拡散を目的とするなら、リツイートでリーチを獲得できるTwitterがお薦めです。ユーザーの意見を探して直接声をかけられることも特徴です。また、Instagramはブランディングや自社のサービスをビジュアルで伝えるといった目的に適しています。

 

ユーザー数や年代層にも注目を ターゲットがいる場所を選ぼう

もう一つ、注目しておきたいのがユーザーの特徴です。それぞれの国内月間アクティブユーザーを比較して(P059)、単純にユーザー数の多いSNSを選ぶということも一つの選択肢になります。

人数だけでなく、ターゲットとするユーザーがどのSNSを使っているのかという点も考える必要があります。年代層別に利用しているSNSの割合を見ると、30代以上では軒並みFacebookが最多。20代は複数のSNSを幅広く使っていますが、最も多いのはTwitterです。Instagramは若い女性の比率が非常に高く、世界的にユーザー数が増えていることでも注目されています。

じっくりコミュニケーションを形成するならFacebook、若年層に拡散したいならTwitter、女性向けやワールドワイドにビジュアルで伝えるならInstagramといったように、目的とメディアの特徴と掛け合わせて考えると良いでしょう。上司や経営層がFacebookを使っているという理由から、トップダウンでFacebookを指定されるケースもあるようですが、目的を考えた上で適したメディアを選んでいただきたいと思います。

LINEについても相談されるケースはあるのですが、他とはやや性格が異なります。開封率が非常に高いのでメルマガ代わりに活用されることも多く、クーポン配布など即時的な購入につなげたいというご要望の場合はLINEが効果的です。国内ユーザーが非常に多いことが特徴で、ビジネスコネクトの活用によりユーザーサポートや商品の購入なども可能になっています。

各SNSの年代層別利用率比較(単位:%)
各メディアの利用率は、LINEを除くと30代以上ではFacebookが最多。20代はTwitterがトップだが、さまざまなメディアを幅広く利用している(出展:総務省 平成28年版情報通信白書「IoT時代における新たなICTへの各国ユーザーの意識の分析等に関する研究調査」)
笠井美史乃
※Web Designing 2017年12月号(2017年10月18日発売)掲載記事を転載

関連記事