2017.11.07
[お悩み11]顧客一人ひとりの動きが知りたい
ユーザーがサイトを閲覧する状況にはさまざまな要因が絡むので、ユーザー単位の行動遷移の分析から施策を導くのは難しい。まずは大局的なユーザー像を掴むことが大事だ。ユーザー単位のデータは、施策を重ねたあと、新しい打ち手を探すために活用するのがよい。
まずは大局的な動きを掴もう
どういう流入経路でサイトに来て、どんな遷移でコンバージョンしたかというのを、ユーザー単位で全部知りたいという企業の方からの要望は少なくありません。ECサイトのように、Web自体が会社の収益の柱になっている場合は、特にそうした声は多いです。
ただ、まずはPVなどの概要的な情報から、大局的なユーザー像を掴んでいくことが大切です。自身の行動を振り返ってみるとイメージしやすいかと思いますが、ユーザーはそのときの気分や状況によってサイトの見方が違ってきます。たとえば時間があるときにのんびりネットサーフィンをすることもあれば、時間がないときに目的のサイトだけをパッと訪問することもあります。それはサイトの施策や製品の性質などとは関連しない要因によって起きる変化なので、あまり細かくデータを見すぎてしまうと、施策の方向性を見誤ってしまう可能性があるからです。
なお、Googleアナリティクスではユーザー単位の行動データは取得できません。そのためには、あらかじめAdobe Analyticsを導入する必要があります。