Webサイトの集客数はなにを基準に考える? 事例詳細|つなweB

 

訪問者数を増やすためには

Webをうまく活用できていない企業は、まずサイトの中身の改善に力を入れるべきだ、というお話をさせていただきましたが、その次に力を入れるべきは「流入・集客」です。訪問者を増やすことで、コンバージョン(問い合わせ獲得数・申し込み数)を増やしていこうという狙いがあります。

では、いかに新しいユーザーに来てもらうか。ここで忘れてはいけないのは集客にはお金がかかる、という点です。広告を活用するにせよ、検索対策をするにせよ、それなりの予算が必要です。すぐに大きな金額をつぎ込むのは難しいという場合にはSNS、なかでもターゲットを定めた広告を比較的安価に出稿することができるFacebookを使うのも効果的でしょう。ただしこの場合にも、どんな課題を持った、どんな属性のお客様を呼びたいのか、といった検討を慎重に行ってから取り組むベなのは言うまでもありません。

 

いったい何人のお客さんを集めればいいの?

ただし、あまりに訪問者数が少ないうちから「増えた」「減った」と一喜一憂してはいけません。たとえば訪問者の数が10から20に増えても、少ないのには変わりがないからです。それよりもまずは自分たちのサイトに見合った数までユーザー数を伸ばすことが重要です。

では、その見合った数というのはどれくらいのことを言うのでしょうか。その目安の値は、Webサイトでの獲得したいと考えているコンバージョンの目標値から導き出すことができます。一般的に、コンバージョンの訪問者数(ユニークユーザー数)に対する割合(コンバージョンレート:獲得率)は、おおよそ1%が目安にするとよいと言われていますのでそれを利用します。

つまり、あなたの会社が月間で100件のコンバージョンが欲しいと考えるならば、月に1万人のお客様にサイトを訪問していただく必要があるということです。もちろんこの値はサイトによっても変わってきますが、まずは一般的な指標である1%を目指して訪問者数を算出し、それに対する施策を打っていくのがいいと思います。

データ解析に取り組む正しい順序とは
Webをまだ活用しきれていない企業は、まずはコンバージョンに至るサイトの中身を充実させ、そのうえで訪問者数を増やす施策を検討するとよい
教えてくれたのは…
ソウルドアウト 松原拓也さん
小泉森弥
※Web Designing 2017年12月号(2017年10月18日発売)掲載記事を転載

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