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One's View コラム Web Designing 2017年6月号

【コラム】AI時代だからこそ「ワケわからん感性」 今号のお題「人工知能」

さまざまな方々に、それぞれの立場から綴ってもらうこのコラム。ひとつの「お題」をもとに書き下ろされた文章からは、日々の仕事だけでなく、その人柄までもが垣間見えてきます。

こんにちは! 大阪のちょっとやんちゃな八尾という地域にある社員35名の老舗石鹸屋で商品企画・広報を担当している峰松です。

人工知能といってもさまざまですが、個人的には…例えば囲碁や将棋の名人に勝ってしまうような左脳的な要素? などと思っていました。そんな折、女子高生AI「りんな」のつぶやき、人工知能プロジェクト「作家ですのよ」が書いた小説など、一見すると創造性をともなうような領域にも人工知能が踏み込んでくるのかと大変驚きました。

実際は、言語や作品のパターンを学習しているので現段階では人間の「模倣」に過ぎないのですが、こうしたニュースを見聞きするにあたり自分の思考パターンもAIの機械学習と似ていて、「このままではまずいかも…」と徐々に考えはじめるように。昔からごちゃごちゃした複合的な事象をシンプルにまとめるのが得意だったり、商品開発も販促プランを考えるにも、まずあらゆる成功事例をインプットして成功パターンを見つけるようにしているのですが、これでは人工知能に取って変わられてしまいます。受験、学校、就活や会社に入ってから求められるスキルなど、今まで自分のいた環境で良しとされていたことを突き詰めた結果そうなっているのですが、これからはロジックや言語で括れない、「ワケわからん感性」がもっと大切になってくるのではないかと。

想いやビジョンはとてもアツイのだけれども、それを上手く言語化できないというか、何を言ってるのかがまったく理解できない友だちがいます(笑)。会う時間の長さに応じて理解はできてきたのですが、自分とは思考のパターンがまったく違う、抽象的なイメージの世界に生きているのです。おそらく、会社などで一般的に必要とされる論理性などとは程遠い、理解されにくく、共有されづらいであろう感覚的な彼女ですが、しかし付き合う中で、このなんだかよくわからない抽象的なクリエイティビティや、それに感化される美意識がまったく備わっていない自分がいることに気づかされました。

かのスティーブ・ジョブズも「スタンフォード大学に行くより、パリで数年間、詩の勉強をすることを強く勧める」と言っていますが、その真意がなんとなくわかる気がします。スキルとか知識とか、純粋な知的好奇心でわかりやすいものばかり吸収しがちなのですが、今年はこの「ワケわからん感性」に積極的に触れていきたいなと思うのでした。

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これまでの自分になかった「ワケわからん感性」を育むために、さっそく香川県直島にある豊島美術館に行ってきました。多様な感性に触れていきたいと思います

 

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ナビゲーター:峰松加奈
新卒で外資系消費財メーカーに入社し、2015年夏より大阪の中小企業・木村石鹸工業(株)に転職。商品企画部門がなかったため、マーケティング室を立ち上げて自社ブランドの開発・育成に日々奮闘中。目標は、今までにない革新的なブランドを作って、「家事」の概念を変えること。木村石鹸ブログ:http://www.kimurasoap.co.jp/blog/ Twitter:@mnmtkn

掲載号

Web Designing 2017年6月号

Web Designing 2017年6月号

2017年4月18日発売 本誌:1,530円(税込) / PDF版:1,200円(税込)

サンプルデータはこちらから

企業のIT推進担当者やネット運営者に向け、ネットビジネスの課題を解決するノウハウや最新情報をお届け。徹底した現場目線とプロへの取材&事例取材で、デジタルマーケティング施策に取り組む上での悩みや疑問、課題を解決するヒントを紹介します。

6月号のテーマは「AI」です。「え!?」と思った人、ぜひ本書ですでに直面している現実をご覧ください。

現在、ビジネスのキーワードとして飛び交っている「AI(人工知能)」。人間の脳の代わりとなり、さまざまな仕事をAIが賄ってくれる未来像がネット上でも飛び交っています。「人間の仕事を奪うのではないか」「人間を支配するのではないか」そういって煽るメディアも多々ありますが、果たして現在のAIとは、本当にそんなSFのような話なのでしょうか?
答えは「今はNO」です。
むしろ、AIはインターネット、そしてSNSといったものと同じ、現在のマーケティングを加速させる「新しいマーケティングツール」なのです。

一方、AIの導入は巨額の開発費を投資できる大手企業の話であり、自分たちのような中小規模の企業には関係ないと思っていませんか?
答えは「NO」です。
むしろ、時代の流れに少なからず影響を受ける中小企業こそ、大手との仕事のため、企業成長のため、正しい理解と認識が必要です。

AIは今すぐに、多額の投資をしなくとも活用できる状況がすでに作られています。
人工知能によってマーケティングにおけるあらゆるコミュニケーションが変わっていく可能性があり、そんな時代はもうすぐそこまで来ています。仕事の効率化、人件費削減など中小企業が抱える長年の課題に対する解決の道筋をつけてくれる可能性が大いに有り得ます。
御社の競合がAIを使った施策を行っている、そう聞いてからでは遅いのです。
本特集では、今、現場で活用できるAI技術を使ったWebマーケティングの方法と、それによるリソース面、予算面のメリットまで追求します。

第1部 【中小企業Web担こそ!】いますぐAIを検討すべき理由
●いますぐ使えるAIの基礎理解
●図解・AIがマーケティングで注目される理由
●AIの仕組み~要するに、何をしてるの?~
●AIをビジネスツールとして活かすには

第2部 AIを現場の即戦力にするメリット
●AI搭載型botでオペレーションコスト低減へ!スモールスタート可能なチャットボット活用法
●AIの機能は「分析」ではなく「分類」だ!AIの導き出す「答えの見方」
●実録・AIでFAQを作る
●こんな身近にある!AIツール

など

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