2016.04.09
ニュース&インフォ Web Designing 2016年4月号
「私」とは誰だろう? 世界と自分との新たな関係性を探る展覧会 六本木クロッシング2016展:僕の身体(からだ)、あなたの声
日本のアートシーンを定点観測的に総覧する展覧会シリーズとして、森美術館で3年に一度開催されている「六本木クロッシング」が開催されている。グローバル化やITの発達、SNSの普及により、個人による情報発信が可能になり、バーチャルなコミュニケーションが多くなっているなか、本展では、独自のリサーチによって、個の事象やストーリーにスポットを当てる作品を制作しているアーティストたちの眼差しを通して、歴史や身体、性、風景についての新たなイメージを描き出す。自らの姿とその分身のような人形を重ねあわせる片山真理、取材した人の身体の一部や所持品をモチーフに絵画を描く松川朋奈、音や光、動きを伴う作品を制作する毛利悠子と西原尚、iPS細胞によって将来可能になるかもしれない同性カップル間に誕生する子どもをテーマにする長谷川愛ら、20組のアーティストが参加している。
●会期:3月26日(土)~7月10日(日)
時間:10:00~22:00(火~17:00)
入場料:一般1,800円、学生(高校・大学生)1,200円、子ども(4歳~中学生)600円、65歳以上1,500円
会場:森美術館(東京・六本木)

104.8×162cm 個人蔵 Courtesy: TRAUMARIS, Tokyo
松川朋奈《朝4時までは待っていて》2015年 木製パネルに油彩
130.3×194cm Courtesy: Yuka Tsuruno Gallery, Tokyo