2016.03.26
One's View コラム Web Designing 2016年4月号
[デジタルプロモーション:Intelligent Parking Chair]PR成功の黄金律
4人のナビゲーターが、それぞれ自分のジャンルから一つの対象を選んで毎月紹介する「ナビゲーターズコラム」。選んだ対象の目の付け所や特徴など、わかりやすく解説してくれます。
今回で最終回となるので、デジタルプロモーションの中でも大きな成功を収めたといえる事例を紹介する。デジタルプロモーションといってもアウトプットは幅広く、今となっては広告全般がデジタルプロモーションと言ってもいいだろう。とはいえ、共通の課題がある。それはいかにしてたくさんの人に知ってもらうかということだ。例えばイベントを行ったとする。しかしイベントは体験人数が限られる。ここで重要なのが、このイベントがいかにメディアに取り上げられるかだ。つまり、このイベントをいかにニュースにできるのかが重要になる。
取り上げられるメディアの最上位に位置づけられるのがはテレビだ。YouTubeなどの動画再生で100万、200万再生もされれば「すごい!」となるが、テレビは100万、200万どころの話じゃない。
最近のデジタルプロモーションでの成功と言われる筋書きは、プロモーション動画を出す→SNSで話題になり拡散→ネットメディアに取り上げられる→テレビで取り上げられる→さらに拡散となる。
まさにそのパターンにはまったのが「Intelligent Parking Chair」だ。この施策は日産自動車のテクノロジーを身の回りで使ったらどうなる?というプロジェクトで、自動パーキングアシストのテクノロジーをアピールするためにつくられたもの。
このプロジェクト動画がものすごい勢いで拡散した。Facebook動画、YouTube動画などあわせて4日間で500万再生以上。海外にも波及した。動画公開後の4日間のイベントでは雑誌、テレビ局の取材が殺到し、かなりのメディアに露出した。今回の露出のきっかけは拡散動画だ。Intelligent Parking Chairそのものよりも、この動画のつくり方がすべての結果を左右したと言っても過言ではない。かなりのヒントがあると思うので、参考にしてもらえれば幸いである。
【DigitalPromotion】Intelligent Parking Chair?